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Trong書記長、ベトナムの新国家主席に決定
Nguyen Phu Trong書記長は国会での秘密投票後、ベトナムの新国家主席となることが決まった。
<ベトナム共産党中央委員会でNguyen Phu Trong書記長が新国家主席となることが決定した(写真提供:VnExpress / Ngoc Thang氏)
Trong氏はホーチミン氏が初代首相と初代国家主席を兼任して以来、初めて役職を兼任する人物となった。
今月はじめ、Trong氏はベトナム共産党中央委員会の書記長に任命された。
同氏は国会の常任委員会から唯一、書記長への就任を推薦された人物だ。
火曜日午後にラジオとテレビで全国放送された宣誓式で「私はベトナムと自国の憲法、国民に忠誠を誓うことを約束する。党首や政府、そして国民としての責務を全うする所存だ」とTrong氏は述べた。
「国民は私が今どんな気持ちであるかを質問したいだろうが、私は嬉しくもあり不安な気持ちもある。政党と国民から信頼されていることに対する喜びと、国のために自らの責務を全力で果たさないといけないという不安がある」とTrong氏は続けた。
オーストラリア国防大学New South Wales Canberra校のCarlyle Thayer名誉教授によると、Trong氏は国家主席に就任したことで外交面で他国の首脳陣を同等の地位を得たことになるという。
VnExpress Internationalの取材に対し、Thayer氏は近年、党指導者によって監視されていた企業のトップと政府役人の癒着関係に対する摘発運動は自らの着任により、更に強化されていくだろうと述べた。
オーストラリア戦略政策研究所(ASPI)のシニアアナリストであるHuong Le Thu氏はThayer氏の論説に対してコメントを発表した。
「ベトナムの反汚職防止運動は引き続き波紋を呼ぶだろう。ただベトナムの政治情勢が国の経済情勢に直接的な影響を与えるわけではない」と同氏は述べた。
Trong氏が2021年に任期を満了するまで同政策が継続されるかどうかは定かではなく、ベトナムの政治は暗中模索の状態で前進していくことになるとHuong氏は続けている。
一方でThayer氏は「ベトナムは試行錯誤を繰り返しながら前進するであろう。このような動きは現時点では必然的だ」と述べた。
9月21日にTran Dai Quan前国家主席が重病により死亡したため、Trong氏が新たに国家主席に就任した。
Quan氏が死亡してから2日後、Dang Thi Ngoc国家副主席が臨時の国家主席となり、ベトナムで初の女性国家主席となった。
国家主席は軍隊のトップとなるだけでなく、国内外問わず国の代表として扱われる。
1944年にハノイでTrong氏は誕生し、大学で文学を専攻したのち、ベトナム共産党の機関誌である「共産雑誌」で働いた。そして1991年から1996年までは同誌の編集長を務めていたという。
2000年から2006年まではハノイ市党委員会の書記長を務め、その後ベトナムの国会で国会議員を2期務めた。
2011年、中央委員会の書記長に任命され、2016年にも再選を果たした。
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