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ハノイ、交通渋滞による損失が年間12億ドルに
交通・運輸省のベトナム運輸交通開発戦略研究所(TDSI)によると、ハノイでは交通渋滞により年間で10億ドル(約1123億円)~12億(約1348億円)の損失があるという。
<ハノイの交通渋滞の様子>
10月24日、ハノイで開催された交通渋滞緩和や大気汚染の改善に関する会議でベトナム運輸交通開発戦略研究所(TDSI)のPham Hoai Chung氏がこの損失額を発表した。年間の交通渋滞により、ハノイ市は100万時間以上の労働時間を損失している。
同氏は大気汚染問題による公衆衛生に関しても警告している。
人口密度が高くなる原因の1つは多くの人が街の中心で働き生活したいということにある。個人が所有するバイク車両が増加し、地方のインフラ整備が遅くなっているという弊害もある。ハノイではバイク約550台、自動車約50万台がある。2010年~2017年、バイク車両台数は10%上昇しており、自動車台数は8%上昇している。また、道路面積は0.39%拡大している。
ハノイ警察管轄下の道路鉄道交通警察Nguyen Manh Hung局長は、一部の道路では通常の6~7倍の交通量になるほど地方インフラが整備されていないと話している。
ベトナムでは都市部において道路面積が6~7%であり、これは交通道路法では16~26%、先進国では20~25%と比較してもかなり低い割合だ。Hung氏は過剰なアパート数と増加するバイク車両台数によってインフラ整備に圧力がかかっており、交通渋滞を引き起こしている。
ハノイ運輸省のNgo Manh Tuan氏は2010年~2020年の期間でインフラの改善計画を立てたと述べている。ハノイ市は環状道路1号線、2号線、3号線を完成させており、市の中心部に道路を拡張している。同省は都市部の渋滞を大幅に緩和するために、2030年までの見通しを立てた計画の立案を要求されている。
2017年~2018年、ハノイ市では公共車両と民間車両の管理を強化しており、2030年までにバイクを禁止する予定だ。
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