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ベトナム中部、大洪水により8人が死亡
<クアンナム省にある浸水した自宅でボートの上に座り込む3人家族(写真提供:VnExpress/Dac Thanh)>
ベトナム中部で発生した豪雨の影響で数棟の家屋が洪水の被害に遭っており、少なくとも8人が死亡、2人が行方不明となっているという。
12月8日(土)以降、北東からの強烈なモンスーンがベトナム中部にもたらした豪雨によってダナンやハティン省、ビンディン省、タインホア省、クアンチ省、クアンナム省、トゥアティエン=フエ省で深刻な洪水が発生した。
クアンナム省では、12月9日(日)朝、洪水で流された35歳と63歳の女性の遺体が発見された。
クアンナム省近隣の当局らの報告によると、12月11日(火)午後までに3人が死亡し、1人が行方不明になっているという。
ビンディン省職員のNguyen Van Dung氏は12月10日(月)夜に洪水で流された3人が12月11日(火)朝に遺体となって発見されたと述べた。また、1人が行方不明となっているという。救急隊はクアンガイ省付近の川で行方不明となっている男性の捜索を行なっている。
ベトナムで最も住みやすい街と言われるダナンも強烈な豪雨に見舞われ、住宅2550棟が浸水し、繁華街の通りが冠水するなどの深刻な被害が出ている。
インターネット上では冠水した道路をボートで移動する住民の映像が拡散されている。
ダナンの人気観光地のいくつかは土砂崩れの恐れがあるとして閉鎖している。豪雨が長引いた影響で、最も人気のあるMy Kheビーチやドゥクラングールという珍しい猿が何百頭も生息するSon Tra Peninsulaも深刻な被害を被った。
学校の多くは最高1mも浸水し、7000人の学生が自宅待機を呼びかけられたという。
12月8日(土)午後7時〜12月10日(月)朝までにダナンで観測された降水量は635mmで、1975年以降で最多の降水量を記録した。
1日の降水量が180mmを上回る雨は豪雨とされている。
ダナンの一部地域では12月11日(火)朝には水が引いたが、住民は後始末に追われていた。
ビンディン省の報告によると、洪水によって2000棟以上の家屋が浸水し、6800ヘクタールの水田が被害を被ったという。また、国道が冠水したため、国道や周辺地域は交通麻痺となり、バイクはエンジントラブルに見舞われたという。
洪水がひいた地域は、土砂崩れによる泥や岩によって孤立している。
世界遺産のミーソン聖域や人気のある古都ホイアンでは3日間で最高800mmの豪雨が襲い、1万7000以上の家屋が浸水した。
国道1Aでは一部が冠水しており、交通が麻痺しているという。
クアンガイ省の報告によると、未だに100ほどの家屋が浸水しており、170ヘクタールの農作地が深刻な被害を被り、8万6000羽の家禽が死亡した。
ベトナム統計局によると、2018年1月〜10月の間に、自然災害によって185人が死亡もしくは行方不明になっており、134人が負傷しているだけでなく、国の損害額は8兆8000億ドン(約400億円)以上にものぼるという。
出典:VnExpress
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