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ベトナム、グリホサートを含む除草剤の輸入を禁止へ
<Bayer社のグリホサートを含んだ除草剤「Roundup」(ロイター通信より)>
今週始めにアメリカの裁判所で下された判決を受け、ベトナムはグリホサートを含む除草剤の輸入を禁止した。
農業農村開発省傘下の植物保護局は文書を発行し、全ての団体や個人にグリホサートを含む除草剤の輸入を禁止するよう要請した。
3月20日、サンフランシスコ控訴裁判所で下された判決で、ドイツ系企業のBayer社が生産するグリホサートを含んだ除草剤「Roundup」がカリフォルニア在住のEdwin Hardemanさんのガンの原因になったことが認められた。「Roundup」は世界中で使用されている。
植物保護局責任者のHoang Trung氏はTuoi Tre(Youth)新聞の取材に対し、グリホサートを含んだ除草剤はベトナムでよく使用されていると述べた。
同氏は「アメリカでの判決を受け、グリホサートを含む除草剤の輸入禁止を決定した」と続けた。
今回の輸入禁止は今後の注文から適用されるため、以前までに契約が交わされた除草剤の輸入は許可される。
Hoang Trung氏は「今後、グリホサートは禁止物質に登録される予定だ」とも話した。
グリホサートはベトナム全国で使用されていたが、地方関係各局は今回の禁止措置に従う必要がある。
Hoang Trung氏によると、サンフランシスコ控訴裁判所はベトナムに対しグリホサートを禁止にすべき証拠を提出する予定だという。
文書によると、植物保護局は地元企業に対し、3月30日までにグリホサートを含む除草剤の販売履歴や在庫数を報告するよう呼びかけているという。
植物保護局によると、今回の禁止措置は、農業農村開発省に対し、除草剤を管理する適切な政策を実施するよう促すだけでなく、健康維持、環境や自然環境の保護を促進させる機会になる可能性があるという。
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