ベトナムでデング熱への予防対策や罹患した時の対処法を紹介
ベトナムでデング熱はホーチミンやハノイなどの都市部でも感染が確認されています。デング熱に感染すると様々な症状を引き起こし、最悪の場合死に至ることがあります。そこで今回はデング熱にかからない為の予防対策や感染した時の対処法についてハノイにある日系クリニックの「さくらクリニック」の提供で紹介します。
デング熱とは
デング熱はウイルスを持っている「ネッタイシマカ」や「ヒトスジシマカ」という種類の蚊によって刺されることで感染します。2016年のベトナム保健省の報告によると、ベトナム全土で年間7万人以上が罹患しており、2015年と比べ2倍以上の感染率となりました。感染のリスクはベトナム全土でありますが中でも南部と中部は湿度が高く、蚊が多く発生する時期があるため、危険度が高いです。蚊が発生しやすい時期である6月〜11月の雨期には特にデング熱が流行していますが、南部の都市では一年を通して感染例が報告されています。2017年はデング熱への感染者数は昨年度と比較して若干の減少傾向にあります。2017年も依然として患者の多くはベトナム南部の人であり、全体のおよそ75%を占めています。
診断方法
デング熱は潜伏期間が約1週間ほどあるため、刺された直後は感染しているかどうかは判断することができません。デング熱への感染有無は、病院で20分〜30分ほどの血液検査を受けることで分かります。また、白血球や血小板の減少度合いや免疫などを血液検査で調べることも
デング熱の重症例
【1日目】
熱は38度〜39度ほどになります。食欲は全く湧きませんがまだ症状は浅く、自力で病院に行く程度は可能です。デング熱の疑いがあればこの段階で病院に行くことをおすすめします。
【2日目〜5日目】
熱はおよそ40度ほどにまで上昇し、2日目〜5日目が最も症状が酷くなります。動くことはおろか、寝ていても激しい頭痛や関節痛、めまいなどに襲われます。食欲は全く湧かず、無理やり食べると嘔吐してしまいます。家族や知人に病院まで送ってもらい、点滴を受ける必要があります。
【6日目〜8日目】
6日目〜8日目になると体力もかなり低下し、入院が必要なレベルとなります。歩くことはできず少し動いただけでも気を失いそうになります。デング熱の影響により血小板がかなり低下しているため、少しでも怪我を負った場合には出血をし、止まらなくなります。そのため、極力ベッドから動かず安静にしていることが大切です。
【9日目〜10日目】
重度のデング出血熱にならない場合は9日目〜10日目で退院することができます。体調はかなり回復したと感じますが、デング熱にかかっている間に体力や筋力がかなり落ちているので2日〜3日間は病院からもらった薬を服用し、安静にしておく必要があります。