ハノイで新進気鋭のデザイナーが創るアオザイ「Chuoi.vn」

ハノイで新進気鋭のデザイナーが創るアオザイ「Chuoi.vn」

現代も尚、日常の中に溶け込んでいるベトナムの民族衣装「アオザイ (Ao dai)」。

伝統的な衣装でありながら、流行を取り入れた柄やスカートタイプなど、時代と共に柔軟に変化している様子が見受けられます。

今回は数あるアオザイのお店の中から、ハノイで想いのこもった素敵なアオザイを作っている方のブランド「Chuoi.vn」をご紹介します。

「Chuoi.vn」のオーナーとは?

ハノイ出身1984年生まれのHong(ホン)さん。

幼い頃から洋服を作ることが大好きで「いつか自分のお店を持ちたい」と夢を持って10年間ファッション業界に身を置いて経験と実力を磨いてきた方です。

そのうち3年間は日系の会社でデザイナーとして働いていたため日本人の好みにも精通しています。

 

自分のブランドを立ち上げたきっかけを聞くと「父の死を機に母と一緒に暮らしてサポートをしてあげたいと思い仕事を辞めた」と答えてくださいました。

金銭的な理由でお店を持つことは叶わなかったためまずは自宅での販売という手段を取りましたが、部屋の一角に喫茶スペースを作りお客様が来訪した際はお茶を飲みながらお喋りをする中で「お客様」から「友人」となるきっかけも生まれたそうです。

そのことから「路面店を持たなくても良い、一人一人のお客様を大切にもてなすことができれば小さな場所でもこんなに喜んでもらえる」と思えたそうです。

唯一無二のデザイン

「アオザイは伝統的な衣装であるだけではなく、身に着けていることで誇りを持てる素晴らしいもの。特別な日だけではなくて日常で快適に着れるものを作りたい。」という強い想いでアオザイを制作する彼女。

そのためサイズは快適に動きやすいフリーサイズ、素材は真夏にも涼しい綿とリネンを使用するこだわりとのことです。

絵を描くという斬新な技法を用いている理由を尋ねると、「刺繍では差別化をはかれないと思い画家の友人に声をかけました。そして、この服に描いて欲しいデザインのイメージを私が伝えて、それをその友人が描くというスタイルにたどり着いた。」と話してくださいました。

ブランド名の由来

ブランドの立ち上げにあたりブランド名をいくつか考えて友人に助言を仰いだところ、「どれもインチキで安っぽい」と言われてしまったのですが、この「インチキで安っぽい」という表現に使用したベトナム語が、当時流行っていたスラングで通常はバナナという意味で使用される「Chuoi」。

商品とは関係ないですが「若者らしさもあり誰でも簡単に覚えられる、何より面白い! 」とこの名前に決めたそうです。

値段と購入できる場所

アオザイの値段は120万ドン(約5700円)〜180万ドン(約8600円)。

現在の販売方法はFacebookと友人のお店「BIGENT」の一角に置かせてもらっているとのことです。

コロナの影響で流通が遅れることもあるようなので、訪れる際はFacebookで事前に問い合わせると確実だと思います。

" このデザインでこの形で作って欲しい " 等のオーダーメイドのご要望もFacebookで相談することが可能です。

英語も堪能で人柄も本当に温かい方なので、お気軽にメッセージをしてみてください♪

まとめ

日常の中で気軽に身に纏える「Chuoi.vn」のアオザイ。

" 来年のテトはアオザイを着ようかな" と考えていた方にも是非お勧めしたいブランドです。

詳細情報

※この記事に記載されている情報は2021年12月のものです。本記事に記載されている情報は予告なしに変更される場合がございますが、ご了承ください。



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