ベトナムでは狂犬病に要注意|かかった際の症状や予防接種を打つタイミングも紹介

ベトナムでは狂犬病に要注意|かかった際の症状や予防接種を打つタイミングも紹介

ベトナムではどれほど狂犬病の危険があるのでしょうか? 狂犬病は日本ではほとんど感染する可能性はなく、あまり馴染みのない感染症かもしれません。しかし、世界的に見て東南アジアは狂犬病の感染者数が多く、ベトナムでは道端で野良犬を見かけることもあるので注意が必要です。

 

狂犬病は致死率100%の感染症なので、感染した動物に噛まれると大変危険です。しかし、事前に予防接種を行うことで感染を防いだり、狂犬病と聞くと犬が感染するものと思われがちですが、実は犬だけでなく狂犬病になった他の動物からも感染する危険があります。今回は狂犬病に関する症状や対策法、治療について、ハノイの日系クリニック「さくらクリニック」が監修のもと、解説いたします。

 

なお、本稿は以下を参照して執筆しています。

 

 

狂犬病とは?

 

狂犬病は感染症の1つで毎年約5万人以上の死者が発生しています。狂犬病は犬だけでなく、全ての哺乳類動物から感染する危険があります。そのため、犬がいないから安心だと思っていた場所でも猫やコウモリ、サルからも感染の危険があるので注意が必要です。

 

動物が感染した場合の症状

動物が狂犬病に感染した場合の症状は主に2種類あります。1種類目は狂騒型です。狂騒型の症状は、極度に攻撃的になり、急に目の前の物に噛み付いたりと異常な行動が見られる症状が表れます。2種類目は麻痺型と呼ばれる症状です。麻痺型の症状は体の後半身から麻痺症状が現れ徐々に前半身に麻痺が広がります。最終的には食べ物や水が飲み込めない状態になります。

 

人が感染した場合の症状

人が感染した場合、狂犬病に感染した動物に噛まれた場所によって症状や感染速度が異なります。神経細胞が多数集まった頭や脊髄などの中枢神経を噛まれた場合、噛まれてから約10日間ののち発熱や頭痛、嘔吐や全身倦怠などの症状が発症します。一方、腕や足などの末梢神経を噛まれた場合、ウイルスがゆっくりと時間をかけて脳へ向かうので狂犬病が発症するまでに数ヶ月〜数年かかります。狂犬病が発症すると、食べ物や水が飲み込みづらくなったり、水を見ると筋肉が痙攣するようになったり(恐水症)します。そして全身が痙攣し、昏睡状態に陥り、呼吸が麻痺し死亡します。

 

感染経路

狂犬病の感染経路は犬だけでなく、全ての哺乳類動物から感染する危険があります。そのため、犬がいないから安心だと思っていた場所でも猫やコウモリ、サルからも感染の危険があるので注意が必要です。

主な感染経路は哺乳動物に噛まれることで感染します。感染源の動物は、犬や猫、サル、コウモリやキツネです。狂犬病のウイルスは感染動物の唾液に含まれています。なので、狂犬病の動物に噛まれたり、傷口や目、口の粘膜を舐めたれたりすることでウイルスが神経系の細胞に感染し狂犬病が発症します。さらに、動物は前足を舐めるので、前足で引っかかれて感染に繋がる可能性もあります。しかし、人から人に感染する危険はなく、輸血でも感染することはありません。

 

 

ベトナムの狂犬病事情

 

2016年6月に厚生労働省が作成したデータによると、ベトナムでは360人が狂犬病を発症しています。また、外務省のデータによると、狂犬病によって死亡した人は28人に上ると報告されています。ベトナム全国には1000万匹の犬が存在しており、2009年から2018年までに狂犬病に感染した犬は856匹に上ります。ベトナムでの狂犬病予防注射の接種率は60%にもたっしていません。また、ベトナムだけでなくタイやカンボジア、フィリピンなど東南アジアの様々な地域で狂犬病の感染が確認されており、注意が必要です。

 

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