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ベトナム、Grabがキャンセル料の徴収を開始へ
配車アプリのGrabは予約を頻繁にキャンセルする利用者に対してキャンセル料を徴収することを公式に発表した。
<Grabアプリの様子>
5月31日、ベトナム地方ニュースサイトのICTニュースは「Grabは7日間に少なくとも7回のキャンセルをした利用者に対して1回のキャンセルにつき1万ドン(約50円)の手数料を課すことを発表した」と報じた。
キャンセル料は利用者のGrabPayやGrabPayクレジットより引き落とされる。
「GrabPay」とはアプリ上のモバイル通貨でユーザーのクレジットカードやデビットカードと連携されているアカウントだ。一方「GrabPayクレジット」とは前払い式でアプリにカード情報を提供したくない利用者向けのアカウントだ。
Grabはキャンセル料を利用者から確実に徴収するために、7日間で6回キャンセルをした現金支払いのみの利用者に対して、クレジットカード情報の提供を要請する予定だ。もしくはGrabPayクレジットの前払い料金からキャンセル料を差し引くことも検討している。
利用者が予約をキャンセルし、キャンセル料が支払われなかった場合、その利用者のアカウントは一時的に停止される。
現在、Grabがキャンセル料を請求するサービスはGrabカー、Grabタクシー、Grabバイクの3つだ。輸送サービスのGrabフード、Grabエクスプレスではキャンセル料は請求していない。
ICTニュースによるとGrabは利用者に対し、新たに運転手による予約のキャンセルを拒否する権利を認めた。
これはGrabの新たな方針だという。運転手による予約のキャンセルは利用者にとって不便だ。運転手が予約をキャンセルをするとGrabの収益が減少するだけでなく、輸送サービスの利用者に対する信用の喪失に関わるからである。
Grabは「運転手の評価指標でもキャンセル率が考慮されている」という。
請求したキャンセル料が運転手に振り込まれるようになれば、キャンセルされた運転手への負担を金銭面でカバーすることができる。
Grabは2017年にはタイとシンガポールでキャンセル料の請求を開始している。フィリピンはベトナムと同様、キャンセル料請求の準備段階だという。
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