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ベトナム初の国産車、モデルと価格を発表
11月20日(火)午後、ベトナム最大の民間企業「ビングループ」の子会社であるビンファストがハノイで開催された同社発表会で3つのモデルと価格を初披露した。
<ビンファストのスモールハッチバック「Fadil」(写真提供:VnExpress)>
7人乗りのセダン「Lux A2.0」と7人乗りのSUV「Lux SA 2.0」は先月開催されたパリモーターショーですでに公開されており、価格はそれぞれ8億ドン(約400万円)と11億3600万ドン(約568万円)だ。
今回発表されたスモールハッチバック「Fadil」の価格は3億3600万ドン(約168万円)だ。
これらの価格に10%の付加価値税は含まれていない。
同社は、今回発表された価格は発表記念価格だとしている。セダンタイプとSUVタイプの通常価格はそれぞれ4億2300万ドン(約216万円)、13億3600万ドン(約668万円)、18億1800万ドン(約909万円)だ」と発表している。
<ビンファストのSUV車「Lux SA 2.0」>
しかし、ビンファストが発表記念価格で車の販売をするかや、発表記念価格での販売台数などは明らかにされなかった。
ビンファストは最初の2つのユニット(SUVとセダン)を1年以内に完成させたことで業界関係者を驚かせた。
最初の2つのモデルはBMWをもとに製造している。コンポーネントはカナダのエンジニアリング・生産パートナーのマグナ・シュタイヤーと提携しており、車体のデザインはイタリアのデザインハウスであるピニンファリーナが行なっている。
一方で、スモールハッチバック「Fadil」はヨーロッパの「Opel Karl Rocks」をモデルに作られており、車体構造はGMの車種の1つであるシボレースパークの最新モデルと同等のものになっている。
展示会に参加したNguyen Xuan Phuc首相は、ベトナムブランドを確立することはベトナム国家への愛国心の向上や自立心、自尊心、ベトナムの消費文化の確立を意味すると述べた。
また、同氏は「私はより多くのベトナムの企業や起業家がビンファストに続き、国内市場を拡大し、国際的なレベルまで到達することを願っている」と続けた。
<ビンファスト「Lux A.20」>
これまでにアジアで30年以上費やしてきた業界アナリストのMike Dunne氏は、昨年の平均年収が2385ドル(約27万円)の国においてそれほどの需要が生み出せるのか疑問に思っていると話している。
同氏は、ベトナムの人口は約9300万人で韓国よりも規模は大きいが、自動車消費は年間にたったの30万台ほどだとアメリカのテレビ番組CNBCで述べている。
一方で、同氏は市場が成長することは違いないが、ビンファストが計画する年間25万台を消費するのに十分な成長速度ではない。工商省によると、自動車産業はタイが2500社あるのに対し、ベトナムは358社しかなく、90%以上の部品を輸入していると続けた。
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