おすすめのプロモーション
ベトナム政府、西沙諸島で実弾射撃訓練実施の中国を批判
<2018年3月28日、南シナ海のウッディー島を撮影した衛星写真(Planet Labs Inc/Handout via Reuters)>
ベトナム政府は、中国が西沙諸島で実弾射撃訓練を行い、西沙諸島を都市化する計画を非難した。
先週、中国・海南省税関局は3月22日〜24日にわたりベトナムの西沙諸島で実弾射撃訓練を行うことを発表した。
3月16日、北京でも西沙諸島に含まれるウッディー島、Drummond島、ツリー島を都市や軍事拠点にする計画が発表された。
ベトナム外務省広報担当のLe Thi Thu Hang氏は、ベトナム代表団と中国の高官はすでに会談を行い、今回の出来事に批判する文書を送ったと話した。
3月28日、Hang氏は「中国政府による一連の出来事はベトナムの領土である西沙諸島の権利を侵害しており、両国の海事問題解決のための基本原則に反している」と述べた。
中国の行動は南シナ海行動宣言(DOC)に違反しており、海事を複雑化させ、中国・ASEAN間で行動規範の交渉を難航させると同氏はつづけた。ベトナムでは南シナ海を東海と呼ばれている。
Hang氏は、ベトナムは法的にも歴史的にも西沙諸島と南沙諸島における主権を所有しており、国際法上でも認められていると話す。
「ベトナム政府は、中国が国際法を遵守し、ベトナムの主権を認め、両国の政府高官の相互理解を進めること、南シナ海を緊張させる今回のような活動を二度と行わないよう求めた」と同氏は続けた。
1974年、中国は南ベトナムから西沙諸島を強制的に差し押さえており、南沙諸島に関しては1988年から違法に占拠している。
ベトナムは、2018年5月に西沙諸島で行われた中国による実弾射撃訓練も批判しているという。
関連記事
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。