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ベトナム政府:児童虐待事件の80%が性的暴行
<年間平均2000人の子供たちが暴力や虐待に苦しんでおり、支援と介入が必要とされている(Shutterstock / HTWEより)>
公安省によると、昨年の起きた1600件の児童虐待事件のうち、80%が性的暴行であったという。
18日、同省が会議で提出した報告によると、児童保護のための全国ホットラインに報告された児童性的暴行事件のうち、59%は近所の人または児童の知人によるものであった。 21%が親戚、6%が教師やその他の学校職員によるものだった。
労働・傷病兵・社会省傘下の児童局のNguyen Thi Nga副局長は、性的不平等、経済的不平等、貧困、ならびに暴力と虐待に関連する社会的偏見により児童の性的虐待が蔓延していると述べた。
労働・傷病兵・社会省Nguyen Thi Ha副大臣は、年間平均2000人の子供たちが暴力や虐待を受けており、支援や介入が必要だという。
虐待の多くのケースは、家庭や学校といった安全と考えられている場所で発生し、虐待者は父親や教師のように被害者の身近にいると同氏は述べた。
ベトナムの国連児童基金(UNICEF)の副長Lesley Miller氏は、性的虐待から学校内暴力まで、深刻な児童虐待の事例が最近報告されていると語った。
同氏は、児童保護に関する計画を立てることが急務であると述べた。また、18歳未満の子供全員が暴力や虐待から保護されるために、ベトナムでは規制を強化し、児童法改正を行うことが不可欠だと加えた。
児童性的虐待事件は最近頻繁に起きている。
3月、ハノイの小学校教師が「不適切な場所」で5年生の児童の体を触ったとして起訴された。
今月初め、防犯カメラの映像で、元政府検察官がサイゴンのエレベーター内で児童の首に腕を回しキスをしていたことが明らかになった。
教育・訓練省と公安省によると2011年〜2018年の間に、教師と生徒を含んだ法律違反と学校内暴力事件が1万8500件発生し、そのうち1万1800件以上で負傷者が出たという。
2014年にハノイの学生3000人を対象に実施された調査では、調査の前の6ヶ月間で、80%の学生が少なくとも1度は性的暴力を経験しており、71%は学校の暴力を受けたことがあるという。
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