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ベトナム電気料金、3月に8.36%引き上げへ
<ベトナム南部メコンデルタのCan Thoで電線を修理する作業員(写真提供:Reuters/Kham)>
商工省は今月から高騰する電力費用に対応するため電力価格を8.36%引き上げることを発表した。
同省の広報担当者は電気料金引き上げの日程を明らかにしておらず、この計画は首相によって承認されたと述べている。
平均電力価格はVATを除くと1kWhあたり1720ドン(約8.6円)から1864ドン(約9.3円)に値上げし、単価あたり0.6セント(0.6円)引き上げる予定だという。
ベトナム電力公社(EVN)によると、2018年の総生産コストは電力を購入する際の為替レートの変化やガス価格の上昇によって前年と比較して5兆4800億ドン(約274億円)増加したという。同社は2019年の総生産コストは15兆2500億ドン(約760億円)になると予想している。
総生産コストは石炭や電気の輸入だけでなく、そのほかの製造費も含まなくても増加すると予想している。
商工省のHoang Quoc Vuong氏は、ベトナムの電力価格は中国やインドと比較して8.1%、ラオスと比較して18%、インドネシアと比較して26.5%低く、今回の引き上げでも、電力価格は中国やインドと同様の値段だと話している。
「ベトナムの電力価格が他国と比較して低額であることで海外投資家がベトナムでの電力プロジェクトに興味を失う原因となる」とVuong氏は述べており、電力使用量は前年比10%増であるものの、個人投資家による電力プロジェクトは電力需要を十分に満たしておらず、徐々に発展している。
電力価格の増加により、消費者物価指数が0.26%から0.31%に増加する予測している。2018年、ベトナムの消費者物価指数は3.54%増加した。
アジアで最も経済発展の早い国の1つであるベトナムは電力部門の発展に苦しめられている。
世界銀行ベトナム担当者のOusmane Dione氏は、最近のフォーラムでベトナムは電力部門を発展させるために2030年までに1500億ドル(約16兆6800億円)に引き上げる必要があると述べている。
また、Dione氏はベトナムにおける電力需要は10年間で毎年約8%増加する見込みだと述べている。
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