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ハノイ:メトロ、カットリン-ハドン間の試運転を開始
<カットリン-ハドン間の地下鉄の様子(写真提供:Photo by VnExpress/Giang Huy.)>
ハノイ初のメトロ(都市鉄道)計画であるカットリン-ハドン間は、20日間にわたる試験運転を開始した。
試運転期間では事務室、運転室、乗車券売り場など様々なところでの問題が発生しないかシステム全体の検査を行うという。
駅にはメトロの利用者が迷わないようにするために電光掲示板の表示も行っている。
電車は6〜9両編成になっている。
全長13kmに及ぶメトロはハノイから南西ドンダー地区のカットリン駅からハドン地区のYen Nghia駅まで運行する。
カットリン-ハドン間の試運転は、昨年9月にも実施されていたが、中国の鉄道会社の深圳地下鉄が中心となって試運転が行われた。
今回実施される試運転は、国営会社のハノイ都市鉄道が実施する。
カットリン-ハドン間を建設している中国の建設会社は、試運転は、各システムの不具合の確認や安全性などを検査することができ、メトロ開通に当たる必要な工程であると語った。
建設の99%がすでに完了しており、残りの1%は各システムなどの確認作業であるという。
交通運輸省は今月初めの報告書で、カットリン-ハドン間のメトロ建設は幾度となくは遅れを繰り返しており、現在も遅れている理由は、中国の建設会社が各システムなど何を使用したか記載する建設証明書を提出してないためだとしている。
一方、カットリン-ハドン間メトロ計画の責任者であるDuong Hong氏は必要な書類を全てベトナムの投資家に提出したと語った。
Hong氏は投資家は中国の建設会社が応えるのが難しい追加の要求をしてきていると主張した。
また、2016年にメトロ運用に関するシステムの構築が完了した時点で、フランスのコンサル会社ACTがプロジェクトに参画すべきだったとしている。
9月に交通運輸省はACTに協力を依頼し、地下鉄の送電線に関する設計、作成、運用を開始した。
中国の建設会社は、中国基準で建設されているメトロに対して、ACTはヨーロッパ基準の送電線を設計しているため、報告書の作成において新たな問題が発生する可能性があると主張している。
中国の建設会社は、メトロ建設の遅延でベトナム人と中国人の従業員200人と事務所や住宅の家賃、諸経費などで平均月200万ドル(約2億円)のコストが発生したと語った。
2011年10月に開始されたカットリン-ハドン間のメトロ建設は当初、2013年には完成する予定だったが、中国との支払い問題が2017年12月まで解決しなかっため、完成日が大幅に遅れた。
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