ベトナム:赤道ギニアから129人のコロナ感染者含む219人帰国へ

2020年07月28日(火)00時00分 公開
ベトナム:赤道ギニアから129人のコロナ感染者含む219人帰国へ

<写真:Kenh14.vn>

 

7月28日午前7時頃、ハノイ・ノイバイ国際空港から、赤道ギニアで足止めとなっているベトナム人219人を本国へ帰国させる救援便が出発した。

帰国予定の219人のうち、129人は新型コロナウイルスへの感染が確認されているという。

 

救援便には、医師2名、熱帯病中央病院の看護師2名を含む計4名の医療スタッフが搭乗しているという。

 

救援便はベトナム航空がエアバス350型機を使用して運航しており、便名はVN005便。

 

<ハノイからバタに向かう救援便>

 

28日現地時間7:30にハノイ・ノイバイ国際空港を離陸し、飛行時間11時間30分を要して、赤道ギニア・バタ空港に現地時間13:00頃に到着する。

 

運航に携わるのは、パイロット5名、客室乗務員8名、地上スタッフ2名、航空機メンテナンスエンジニア2名だという。

乗組員はレベル4の防護服を着用している。

 

バタ空港に到着後、219人の乗客の搭乗と燃料補給を行い、3時間後にベトナムへと折り返しの運航を行う予定だ。

ハノイ・ノイバイ国際空港への到着は7月29日11:20を予定している。

 

救援便に使用されるエアバスA350機の機内では、325席の全ての座席をプラスチック製のビニールで覆い、各座席にアルコール配合ウェットシート5枚、ゴミ袋1枚などが備つけられ、搭乗客は全員防護服の着用が義務付けられているという。

 

赤道ギニアから帰国する219人のうち、約半数に当たる129人からは新型コロナウイルスの陽性反応が確認されており、そのうち5〜7人は重症患者だ。

 

感染拡大防止のため、機内にはテント内の気圧を下げることで外部に感染源を漏らさない陰圧テントが4台設置されている。

航空機内は4つのコンパートメントに分かれ、機内後方部分は陽性患者用で、次のコンパートメントは陰性反応患者または検査結果がない患者用に使用されるという。残りの部分は、医療スタッフと乗務員のための座席だ。

 

ベトナム保健省からの指示を受けて、中央熱帯病病院の医療関係者らは、機内で患者の容体が悪化する場合に備え、緊急設備や治療薬なども積まれているという。

 

機内には、ストレッチャーも設置され、人工呼吸器2台、喘息治療などの薬液を霧化して気管支や肺におくるためのネブライザー2台、酸素タンクなども準備されている。

 

同便にて乗務する客室乗務員のPhung Hoang Quan氏は、13年間のキャリアを持ち、これまで救援便で2回の乗務を行ったという。

3回目となる今回の乗務では感染リスクが高いことを理解していながらも、運航にあたり感染拡大防止のために最善を尽くすという。

 

 

 

※この記事は各ニュースソースを参考に編集・制作しています。

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