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ベトナム:中国、インド、ロシアにワクチン支援を要請

2021年04月01日(木)16時35分 公開
ベトナム:中国、インド、ロシアにワクチン支援を要請

<写真:VN Express>

Nguyen Thanh Long保健大臣がベトナムのワクチン開発において、インド・ロシアと協力をしたい意向を示した。

また、優先接種対象者に対するワクチン接種について、同大臣は中国の支援が必要だともした。VNエクスプレスが報じた。

同大臣は4月1日、Xiong Bo駐ベトナム中国大使、Pranay Verna駐ベトナムインド大使、Bublikov Vadim駐ベトナムロシア公使との会談でそれぞれ協力と支援を要請をしたという。

 

Long保健大臣は、中国での労働・留学をするベトナム国民を含め、ワクチン優先接種グループへのワクチン接種を支援するよう中国大使に要請したという。

ベトナムは中国がアセアン(ASEAN:東南アジア諸国連合)で力を注ぐワクチン外交において、アセアン加盟国で唯一除外されていた。

 

王毅外相が昨年10月と今年1月に行ったアセアン歴訪でも、ミャンマー、インドネシア、ブルネイ、フィリピン、カンボジア、マレーシア、ラオス、タイ、シンガポールは訪問先に選ばれ、各国で中国によるワクチン支援が決まっていた。

しかし、領有権問題などで中国と対立するベトナムだけは訪問先から除外され、中国のワクチン支援が現在まで決まっていない。

現在、ベトナムは中国製ワクチンの緊急使用について、審査を行っている段階だという。

 

Pranay Vermaインド大使は、インドでは英製薬会社アストラゼネカとオックスフォード大学が開発し、インドのワクチン生産会社セルム・ インスティテュートが製造する「Covishield(コビシールド)」とインド製薬会社バーラト・バイオテックが開発する「Covaxin(コバクシン)」の2種類を生産していると話した。

コバクシンについては、現在、ベトナム国内の使用許可のため、登録書類を保健省に提出している段階だという。

Long保健大臣はインド政府に対して、ベトナム国内で生産するワクチンの第3期臨床試験についての支援を求めた。

 

現在、ベトナムではナノゲン(Nanogen)社が開発する「ナノコバックス(Nanocovax)」と、保健省傘下のワクチン医学生物学研究所(IVAC)が開発する「コビバック(Covivac)」の臨床試験が行われている。

ナノコバックスは2月に臨床試験第2期、コビバックについては3月初旬に第1期が開始された。

 

ロシアについては、Bublikov Vadim公使が、ロシア製ワクチン「スプートニクV(Sputnik V)」の供給やワクチン生産の支援を行うという意向を示している。

先月23日、ベトナムはスプートニクVの使用を許可しており、保健省傘下のワクチン生物製剤研究製造センター(POLYVAC)は流通許可を提案していた。

 

ベトナムでは、すでに約11万7600回分のアストラゼネカ製ワクチンを受け取っており、4万8000人以上がワクチン接種を行なっている。

しかし、中国をはじめ外国からの支援によりワクチン接種が急速に進むカンボジアなどと比べると大幅な遅れをとっている。

ベトナムは年内に、人口70%分に当たるワクチン約1億5000万回分を確保することを目指している。
 

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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