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茂木大臣、ベトナム外相と電話会談 ミャンマー ・南シナ海問題で
<写真:tuoi tre>
4月27日、茂木敏充外務大臣はベトナムのブイ・タイン・ソン外務大臣と電話会談を行い、国際的、地域的な問題について意見を交換した。
会談の冒頭、茂木大臣はソン大臣の外相就任に祝意を伝え、両者は共に史上最良の日越関係を発展させていくことで一致した。
茂木外相はベトナムは日本政府の外交方針である「自由で開かれたインド太平洋」を実現するための重要なパートナーであり、ベトアムの経済発展や地域な直面する問題の解決に、引き続き協力していきたいという意向を示した。
それに加え、茂木外相は新型コロナウイルス対策のためのコールドチェーン整備や海洋調査船の供与を含む無償資金協力について言及し、政府開発援助(ODA)を通じてベトナムの社会経済発展を支援するとした。
さらに、茂木外相は技能実習生などのベトナム人材について、将来両国の架け橋になる存在だとし、コロナ禍で足止めとなっている在日ベトナム人の帰国に向け、ベトナム政府の協力を要請。
これに対し、ソン外相は、日本からの支援に対して謝意を表明し、新型コロナウイルス対策を含む幅広い分野での二国間関係強化に向けて両国で引き続き連携していきたい意向を示している。
地域情勢については、東シナ海・南シナ海情勢について、踏み込んだ意見交換を行い、茂木外相は力による一方的な現状変更の試みの継続や強化について深刻な懸念を示した。
また、両者はミャンマー情勢についても深刻な懸念を共有した。
24日にインドネシア・ジャカルタで開催されたミャンマー情勢をめぐるASEAN会議では、ミャンマーから国軍トップのミン・アウン・フライン総司令官が出席。
ASEAN首脳らはミャンマーの情勢を落ち着かせて平和的な解決に導くため、「暴力を即時停止し、全当事者が最大限自制」「全当事者が平和的解決に向け対話を開始」「対話促進に向け、ASEANが特使を派遣」「ASEANによる人道支援の提供」「特使はミャンマーの全当事者と面会」の5つの事項に合意した。
両者はこの5つの事項を歓迎し、現状打破に向けて協力していくことで一致している。
しかし、ベトナムはアセアン諸国の中でもミャンマーの一連のクーデターに対して内政不干渉の立場をとっており、国軍記念日の式典にも代表者を出席させている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。