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フック首相が菅首相と会談、短期出張者往来再開などで合意
19日、フック首相は初外遊先としてベトナムを公式訪問中の菅首相と会談をした。
首脳会談はベトナム時間午前9時前に始まり、冒頭、菅首相はインド太平洋国家として地域の発展と繁栄のために連携して貢献していきたいと表明した。
これに対してフック首相は日本と力を合わせて地域の平和と発展推進のために頑張っていきたいと応えた。
会談時間は1時間20分程度で、首脳会談では短期出張者の往来とともに双方向の旅客便の再開でも一致したという。
ベトナムと日本は7月に企業の駐在員や長期滞在者を対象とした往来再開に合意していたが、首脳会談では短期出張者の往来と二国間の商用旅客便の再開でも一致した。
新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、これまで中国に依存してきたマスクなど医療物資の供給網の拡大といった協力関係の強化も確認したという。
また、南シナ海への進出を続ける中国を念頭に、法の支配や航行の自由などを柱とした日本の「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、連携強化を呼びかけたという。
さらに、防衛装備品の技術移転協定についても締結することで実質的に合意したと見られ、日本は自衛隊の装備をベトナム軍に供与することが可能になる。
協定合意は東南アジアにおいてはフィリピン、マレーシアに次ぐ3カ国目で、菅首相は安全保障分野での大きな1歩だとその意義を強調した。
VNエクスプレスの報道によると、会談後の記者会見で、菅首相はベトナムを訪問できたことを嬉しく思うとした上で、アセアン議長国でもあるベトナムは日本の「自由で開かれたインド太平洋」の実現において重要な役割を担っていると話した。
ベトナムを自身の首相就任後初となる外遊先にしたことについては、世界にメッセージを送るのに最も適した場所だとした。
また、フック首相とは二国間協力のさらなる発展、新型コロナウイルス対策やサプライチェーンの強化、あらゆる協力の可能性など多岐にわたり議論を行ったという。
菅首相は18日夜にハノイに到着し、19日にはベトナム政府要人との会談を行う予定。
20日にはインドネシア・ジャカルタへと出発する。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。