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モデルナ社の新型コロナワクチン調達へ、ベトナムが協議
<写真©️Unsplash>
ベトナム保健省は、モデルナ社製ワクチンのアジアにおける供給パートナーであるアジア大手ヘルスケアサービスプロバイダーZuellig Pharma社を通じて、同ワクチンを調達するため話し合いを行なっているという。
ベトナム共産党のホー・チ・ミン共産青年団ホーチミン市支部の機関紙であるトゥオイチェー(電子版)が報じた。
ベトナムはこれまで、ワクチンの公平な分配を目指す国際的な枠組み「COVAX(コバックス)」を通じて調達したアストラゼネカ社製ワクチンに加え、独自に購入した同ワクチン合わせて290万回を受け取っている。
保健省のグエンタンロン(Nguyen Thanh Long)大臣は、28日(金)の発表で、Zuellig Pharma社に対して、ベトナムにできるだけ早くモデルナ社製ワクチンを供給するよう要請したことを明らかにした。
ベトナムで1回のワクチンを接種したのは104万人。
2回のワクチン接種を完了したのはわずか2万8529人だ。
ベトナムはコロナ対策においては、優等生として評価されてきたが、ワクチン接種においては東南アジアの中でも進みが遅い国だ。
背景には中国による援助がある。
中国が昨年10月から進めている東南アジア諸国に対するワクチン外交について、ベトナムはアセアン(ASEAN:東南アジア諸国連合)加盟国のうち唯一除外された国だ。
中国の援助が急速に進むベトナムの隣国カンボジアでは、すでに合計ワクチン接種回数が540万回を超えている。
5月27日の時点で、1回のワクチンを接種したのは約241万人、2回のワクチン接種を完了したのは約180万人。
カンボジアのベトナムより人口は少ないものの、人口の10.9%がすでに2回のワクチン接種を完了したことになる。
すでに日本人を含め、外国人の接種も進んでいるという。
ベトナム政府は今年中に1億5000万回のワクチン調達を目指しているが、ワクチン会社との交渉は難航しており、まだ目処は立っていない。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。