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冬・テトは新型コロナ感染爆発の可能性:保健省が警告
<写真:Unsplash>
ベトナム保健省は10日(水)、旧正月(テト)を含む今年の冬に新型コロナウイルスの感染が爆発する恐れがあるとして、警鐘を鳴らした。
国連の演説で、Nguyen Thanh Long保健大臣は、ベトナムはニューノーマル(新常態)の生活様式に移行しているが、国内各地で感染が再拡大していると話した。
また、感染が再拡大しているにも関わらず多くの人が社会的距離を確保することやマスクの着用、医療申告をはじめとする感染防止対策を無視していると警戒感を示した。
同大臣は「ベトナム北部では、これから寒い季節に突入し、大規模な集会が増えるテトも控えている。そのため、新たな感染爆発に警戒をしている」と話した。
ハノイ市ではここ最近の気温が15度〜25度となり、今後も気温が低下する見込みだ。
専門家らによると、気温の低下で新型コロナウイルスの拡散スピードが早まり、ウイルスの生存期間も長くなるため、暑い季節より大規模な感染拡大の可能性が高いという。
さらに、冬には屋内での活動が増加する傾向にあるため、従来型のウイルスと比較して、感染力が高く、ワクチン効果が減弱するデルタ株についても冬に拡大する可能性が高いという。
Long保健大臣によると、過去5ヶ月間でベトナム国内で確認された感染症例の多くがデルタ株であるため、冬にベトナム北部で感染が拡大することを懸念しているという。
そのため、同大臣は各省に対して、感染者と重症者、死亡者を減らすためにワクチン接種率を高めるよう呼びかけている。
「新型コロナウイルスに適応する戦略に切り替える上で感染は避けては通れないことだが、重要なことは重症者と死亡者に関するリスクを管理することだ」と同大臣は続けた。
保健省は今後、医療従事者に対して、感染患者のより良い治療方法などを含め訓練を行う方針だという。
さらに、新型コロナウイルスについての授業科目を導入することや、感染症の研究所を設立することなどの可能性について、学校や医療機関と議論を進めるという。
Long保健大臣は、ベトナムは世界の他の国と同様に、新型コロナウイルスの感染拡大の予測はできていないとした。
また、世界のほとんどの国は、新型コロナウイルスに対する長期的な予測は持っておらず、世界保健機関(WHO)も新型コロナウイルスは2022年に終息せず、2023年にはインフルエンザのような季節性ウイルスになるかもしれないとの見方しか示せていないと同大臣は続けた。
ベトナム保健省は引き続き、新型コロナウイルスに関する予測を立てるためにWHOと協力するという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。