ベトナム、海外直接投資の流れが地方へシフト：専門家
〈写真：Vietnamplus〉
専門家によると、ベトナムの多くの省、都市および中部地方が、外国人投資家にとって魅力的な投資先として浮上している。
「Vietnam Industrial Real Estate Portal」の総局長によると、バクニン省、バクザン省、タイグエン省といった外国直接投資（FDI）誘致に優れた北部地域のほかに、紅河デルタのタイビン省がFDI誘致で注目を浴び始めている。
タイビン省の投資環境が大幅に改善され、ハイフォン市のラックフェン深海港群に近接していることが成功の要因であるとしている。また、ハイフォン市とタイビ市を結ぶ沿岸高速道路が建設されたことも要因のひとつである。
昨年、同省のリェン・ハー・タイ工業団地は4つのプロジェクトを誘致し、総投資額は4億4000万ドル（約545億円）を超えている。
他の専門家は、ハノイ市とホーチミン市の2大都市から中部地方へのFDI投資のシフトは、深海港が多く、賃貸料が両都市の3分の1程度と安いという利点があるからだと考えている。
ベトナム外資系企業協会のグエン・ヴァン・トアン副会長によると、近い将来に産業の再配置が行われる。
投資環境が改善され、インフラが整備されれば、中部地方へのFDI誘致を促進することが期待される。
同氏は、パンデミック時に、ホーチミン市、ビンズオン省、ドンナイ省などの主要な経済中心地から中部地方への労働力の移動があったことを指摘する。パンデミック後も、多くの労働者が戻っていない状況に対して、労働力不足のリスクを抑えるために、FDIの傾向が変化しているという。
また、同氏は「パンデミックは、国内外での投資動向を再構築した。労働力の確保は、どの地域にとっても投資誘致に有利に働くだろう。」と述べている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。
