建築前住宅購入者とデベロッパーのトラブルが続出 ホーチミン市

2022年04月28日(木)11時55分 公開
建築前住宅購入者とデベロッパーのトラブルが続出 ホーチミン市

〈写真:VnExpress〉

 

多くのデベロッパーが、より高い価格を得るために何年も作業を遅らせており、ホーチミン市で建設前のアパートを購入し支払いを行なった人々が苦境に立たされている。

 

ベトナムでは、デベロッパーが購入者に対して売買契約ではなく手付金契約を結ばせることが多くある。

 

同市のTさんは、2年前にビンタイン区にあるアパートのために6億ドン(約336万円)の手付金を支払ったが、現在も建設が始まっていない。

 

Tさんによると、デベロッパーから何度も着工のための法的手続きを進めているという説明があったが、数週間前にプロジェクトの継続が不可能になったため、年利5%で手付金を返金するという申し出があった。

 

先週、Tさんと同様の状態の人々はプラカードを作り、開発業者の申し出に抗議を行なった。

 

年率5%の補償は銀行が支払う利息よりも低く、インフレ率にも見合っていない。購入者が損をする一方で、デベロッパーはここ数年の価格高騰により、大きな利益を得ることができる。

 

不動産プロジェクトに手付金を支払った後、デベロッパーが約束を果たさずに窮地に立たされている住宅購入者が多くいる。

 

不動産会社「Ngoc Chau A」によると、不動産価格の高騰に伴い、契約の清算傾向が強まっている。

 

建設前の住宅を購入した人は、運の良い人だけが最初に欲しかった不動産を手に入れることができる様な状態である。

 

この様な事態は、同国にはデベロッパーが約束を反故にした際に、住宅購入者を保護する法的枠組みがないためである。

 

デベロッパーは意図的に価格の高騰を待ち、プロジェクトを一新して、より大きな利幅でより高い価格で販売できるようにしている。

 

また、行政手続きの長期化により、デベロッパーがプロジェクトを中止し、契約を清算することも多々ある。


こうしたことから、多くの住宅購入者が希望する不動産を所有する機会を失っている。

 

同社は、デベロッパーが建設開始に必要なすべての許可を取得したことを証明できない限り、住宅購入者は建設前のプロジェクトに投資しないよう助言している。

 

 

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