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ベトナムの短編アニメ、カンヌ国際映画祭に出品
〈写真:VnExpress〉
ベトナム人監督Mai Vu氏の短編アニメーション作品「Spring Roll Dream」が、カンヌ映画祭の映画学校学生作品部門で上映されることが決定した。
同作品は、イギリスの国立映画テレビ学校(NFTS)の学生であるMai Vu氏が卒業制作として制作した9分間の短編アニメーションであり、世界中の映画学校学生の作品を表彰するLa Cinef部門にノミネートされた。
この部門には1528本の応募があったが、ノミネートされたのは16本のみだった。
同作品の主人公リンは、アメリカに住むベトナム人のシングルマザーで、息子アランのために安定した生活を送っていた。しかし、ベトナムから父親のサンが訪ねてきたことで、その安定は崩れてしまう。
ある食事の時、サンは孫のためにベトナムの春巻きを作ると言い出したが、リンはマカロニ&チーズを作りたかった。ここから、サンとリンの間に葛藤が生まれる。
リンは自分が残してきた過去と文化に直面し、それが家族の新しい生活の中でどのような位置を占めるのかという問題に直面する。
サンのキャラクターは、子供や孫とつながりを持ちたいが、料理をすることでしか愛情を表現できない孤独な老父から着想を得ているという。
Mai監督によると、「Spring Roll Dream」のアイデアは、NFTSのディレクション・アニメーションクラスに入学した最初のころに思いついたものである。
今年初めに完成した同作品は、製作期間は2年以上、撮影には8カ月近くを要している。
同監督はホーチミン市出身で、2011年からアニメーション作品の仕事に携わっており、2012年〜2015年にかけて、ベトナム初のストップモーションアニメシリーズ「Xin Chao But Chi」の70話以上を監督した。
2020年、NFTSでアニメーションを学ぶために渡英し、今年3月に卒業した。
カンヌ国際映画祭は17日〜28日まで開催され、La Cinef部門では短編映画ベスト3が表彰される。
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