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“原因不明” 子どもの急性肝炎へ警戒強める ベトナム
〈写真:VnExpress〉
保健省は、20カ国で確認されている原因不明の急性肝炎の可能性を見つけるため、各地での監視を強化するよう呼びかけた。
6日、ホーチミン市保健局は、医療施設、特に小児科病院に対し、子どもたちの間でこの病気を発見するための監視を強化するよう要請した。
同局によると、原因不明の急性肝炎に該当するケースが発見された場合、オックスフォード大学臨床研究ユニット(OUCRU)が情報や検体を集めて検査を行い、アデノウイルスなどの病原体を含む原因を探る。
アデノウイルスは、目、気道や肺の粘膜、腸、尿路、神経系に感染する一般的なウイルスの一群であり、発熱、咳、喉の痛み、下痢、結膜炎(ピンクアイ)の原因としてよく知られている。
予防医学総局は先に、国立衛生疫学研究所とパスツール研究所に、この謎の病気に注意し、感染者数と死亡者数を抑えるための対策を用意するよう要請していた。
同局は、乳幼児、1歳未満の子ども、高リスクグループは、予防措置としてB型肝炎の予防接種を受ける必要があるとしている。
保健省によると、ベトナムでは、この原因不明の急性肝炎の症例を記録していないが、この病気がすでに国内に存在している可能性を排除することはできない。
この謎の病気は、4月上旬にイングランドとスコットランドで初めて発見され、生後1カ月から16歳までの約70人の子供が感染した。感染者の多くは5歳以下の子供であった。
他20カ国でこの病気が検出されており、英ガーディアン紙の報道によると、東南アジアでは、インドネシア保健省が、同国で3人の子どもがこの謎の症状で死亡したと発表している。
ロイター通信によると、WHOのタリク・ジャサレヴィッチ報道官は、3日、ジュネーブでの記者会見で、少なくとも228件の子どもの肝炎の可能性があると発表している。
この急性肝炎症状としては、濃い尿、目や皮膚の黄変(黄疸)、疲労、発熱、食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、色の薄い便、関節痛などがある。
WHOは、現時点では、本疾患が検出された国への渡航や商業活動の制限を呼びかけてはいない。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。