フエの線香村、「色彩の世界」として観光地に変身

2022年08月02日(火)14時33分 公開
フエの線香村、「色彩の世界」として観光地に変身

〈写真:Tuoi Tre〉

 

かつてフエ古代王朝に献上する線香の生産で有名であったトゥイスアン(Thuy Xuan)村は、トゥアティエン=フエ省の観光名所として旅行地図にその名を刻むようになった。

 

同省中心部から南西に7キロほど離れたところにある同村は、過去10年の間で伝統的な村を独自の観光地へと変貌させることに成功した。

 

同村はボンカン(Vong Canh)丘のふもとに位置し、カラフルで映画のスタジオのような印象を与える。国内外の旅行ガイドでは、「色彩の世界」として紹介されている。

 

村の入り口からトゥードゥック帝の墓までの約1キロの道端には青、赤、黄、紫など様々な色の線香の束が転がっており、それはまるで紫陽花のようで多くの観光客を魅了する。

 

同村はいつも多くの観光客で賑わっており、線香を購入するだけではなく、多くの若者が古い民族衣装を着用して色鮮やかな古村で写真の撮影を行う。

 

昔は静かであったトゥイスアン村は、10年ほど前にふとしたきっかけで賑やかな村に変わり始めた。

 

当時、この村を訪れた観光客の中には線香の作り方よりも、色とりどりの線香の束と一緒に写真を撮ることに興味を持つ人が増えはじめたため、村人たちは100年以上続けてきたお香の販売に代わる形として、線香販売店のレイアウトを変更して「チェックイン・スペース」へと作り変えた。

 

同村を訪れた観光客がSNSに投稿すると、数万人の視聴者が集まるほどに注目を集めた。

 

この村で最も人気のあるお店のひとつが、ホアさんが営むアロエの木で香りをつけたお香を販売するDi Hoaである。彼女は村を観光地化する新しい方法を見出した先駆者の1人である。

 

ホアさんによると、トゥイスアン村で作られる沈香の香炉は、かつて王が宮殿や墓、廟で使用するために注文したもので、香道は王家の特権に関わる格式高い技術であったという。

 

同店では平均50人の顧客を相手にすると1日約100万ドン(約5600円)の収入があるが、線香だけを売っていた頃に同等の収入を得ることは非常に難しかった。

 

トゥイスアン区人民委員会のチャン・ティ・ゴック委員長によると、同村では10以上の世帯が観光サービスを提供すると同時に香の生産も行っている。

 

同省人民委員会は2021年末、沈香からのお香の生産を伝統工芸品として認定した。この認定は伝統工芸の保存に貢献するだけでなく、地元の人々の観光への投資を促し、トゥア・ティエン・フエ省の旅行地図に新たな観光スポットを誕生させることになる。

 

 

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