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ベトナムの廃棄物問題、現状で適切な処理技術まだない
<写真:Vn Express>
ベトナムのゴミは水分量が多く未分別の状態であるため、現状の廃棄物処理技術では適切な処理を行うことができない。
ハノイ市にあるHalcom Vietnam社のボー・ティエン・ズン副社長によると、同社は過去23年間に渡ってドイツ、フィンランド、日本の企業と協力してきたが、ベトナムの廃棄物問題に対処するための最適な技術をまだ見つけられていない。
ハノイ市とカントー市で進行中の廃棄物発電所も、その効果を評価するためにはさらに時間が必要だという。未分別で水分量の多いゴミの処理を行えば、効率や排出基準を満たすことが難しくなる。
国会科学技術環境委員会のメンバーであるグエン・クアン・フアン氏は、これらの廃棄物発電所について懸念しており、現在の技術では依然として汚染物質を発生させ、大気を汚染しながら地面をきれいにしているに過ぎないと指摘する。
そのため、資源環境省は廃棄物発電所の運営に関する国家技術基準を設ける必要がある。
資源環境省ベトナム環境保護総局のグエン・トゥオン・ヒエン副局長によると、廃棄物発電技術にはそれぞれ長所と短所があるため、地方ではゴミの種類や社会経済発展の状況に合わせてゴミ処理方式を選択する必要がある。
また同副局長は、家庭や企業が出すゴミの量や分別されていないゴミの量に応じたゴミ処理費用に関する方針も提案しており、地方はゴミを収集・運搬するためのインフラやその他の資源を準備する必要がある。
ベトナム資源環境省によると、ベトナムでは1日に約6万トンの固形廃棄物が排出され、その6割は都市部で発生している。2025年までには固形廃棄物の排出割合が年間10〜16%増加すると予想されている。
現在のゴミの70%は埋設、約10%がリサイクル、残りは他の方法で処理されている。
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