プラスチックごみ問題、約28万〜73万トンが海に流出

2022年07月28日(木)13時51分 公開
プラスチックごみ問題、約28万〜73万トンが海に流出

〈写真:VnExpress〉

 

ベトナムの河川・海岸で行われた調査によると、発見されたプラスチック廃棄物の44%が持ち帰り用飲食物に関連するゴミであることが判明した。

 

世界銀行は最新の報告書を発表し、プラスチック廃棄物全体数の43.6%、重量の35.1%を持ち帰り用飲食物関連の廃棄物が占めていたことを明らかにした。

 

次いで漁業関連の廃棄物が数量の32.6%、重量の30.6%となり、家庭関連の廃棄物が数量の21.6%、重量の22.8%であった。

 

農業および医療関連のプラスチック廃棄物は数量の約1%、重量では3〜8%を占めるに過ぎなかった。

 

この報告書は、ベトナム政府からの要請によって2020年7月〜2021年4月までに実施された調査の結果に基づいており、国内河川や海に流出する様々な種類のプラスチック廃棄物に関する知識を深め、その代替となり得る市場を特定することを目的としている。

 

廃棄物の量に関する調査は、北部(ラオカイ省・ハイフォン市)、中部(トゥアティン=フエ省・ダナン市・クアンナム省・カインホア省)、南部(ホーチミン市・カントー市・キエンザン省・ソクチャン省)の10都市・省において、河川24箇所と沿岸14箇所で行われた。

 

調査結果によると、河川敷で確認されたプラスチック廃棄物全体数の72%、海岸で確認されたプラスチック廃棄物全体数の52%が使い捨てのプラスチックであった。

 

ビニール袋が調査地点で最も多く発見された品目となり、発泡スチロールの食品容器は河川・海岸の両地点で上位5品目に入っていた。

 

報告書によると、使い捨てプラスチックによる汚染への対策は、プラスチック廃棄物を全体的に減らすこと、再利用可能な非プラスチック製品への代替を促進することに焦点を当てるべきである。

 

また、ベトナムの国民に対して廃棄物の削減、再利用、ゴミのポイ捨てについての教育を行う大きな努力が必要である。

 

天然資源環境省が2021年に発表したデータによると、ベトナムで毎日排出される固形廃棄物のうちプラスチック廃棄物は7%で約2500トンを占めており、年間で約28万〜73万トンのプラスチック廃棄物がベトナムの海に流出している。

 

 

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