ベトナムの公的債務、過去5年間で減少傾向に

2022年08月22日(月)09時38分 公開
ベトナムの公的債務、過去5年間で減少傾向に

<写真:VnExpress>

 

2021年のベトナムの公的債務はGDPの43.1%となり、国会が定めた上限値60%を下回った。

 

財務省の速報によると、ベトナムの公的債務は過去5年間で徐々に減少しており、2017年のGDP比61.4%から2021年は43.1%まで減少した。

 

2021年のベトナムのGDPは3680億ドル(約50兆4828億円)で、公的債務は1570億ドル(約21兆5375億円)であった。

 

財務省が2017年〜2021年の過去5年間でまとめた統計によると、公的債務の他には政府債務、政府保証債務、地方政府債務も減少していることが明らかとなった。

 

政府債務は2017年のGDP比51.7%から2021年には約1440億ドル(約19兆7541億円)に相当する39.1%に低下し、政府保証債務は2017年の9.1%から2021年には140億ドル(約1兆9205億円)近くに相当する3.8%に減少した。

 

また、同国の対外債務は2017年の49%に対して2021年末には38.4%に留まった。

 

しかし、対外債務が減少する一方で国内債務は大幅に増加し、2021年末には政府債務残高の67.2%である950億ドル(約13兆322億円)を占めた。

 

2021年の対外債務残高は輸出総額の6.8%となり僅かに増加した。

 

同速報では日本、韓国、フランス、ドイツがベトナムの最大の二国間債権者であり、2021年時点で日本は153億ドル(約2兆989億円)、韓国は13億6000万ドル(約1866億円)、フランスは12億8000万ドル(約1756億円)の貸し付けを行っている。

 

ベトナムに融資している多国間パートナーのトップは世界銀行(WB)の162億ドル(約2兆2223億円)、アジア開発銀行(ADB)の80億3200万ドル(約1兆1018億円)であった。

 

ベトナム政府は2022年に最大300億ドル(約4兆1154億円)の借り入れを行う見込みで、そのうち96%は中央財政を均衡させるための融資である。

 

2022年のGDPが予想通り成長した場合の公的債務は、政府の計算ではGDPの43〜44%となる予測である。

 

 

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