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ベトナムのMVに過激なシーンが増加、多くの批判が集まる
<写真:VnExpress>
近年リリースされるベトナムのミュージックビデオ(MV)の多くが視聴者を惹きつけるために過激なシーンを取り入れており、子供も含めて誰でも見られるMVのそういった傾向に多くの議論が起こっている。
歌手のチー・プーが最近リリースした「Black Hickey」のMVでは、官能的なシーンが描写されており、欲情的で職場でのセックスを助長するとして国民から強い反発を招いた。
同MVでは大胆な衣装を着たまま前かがみになって挑発的な動きをしたり、机をよじ登って妻帯者を誘惑した後に、薄暗い照明のエレベーターで2人が親密になる様子が描かれている。
このMVは12日にアップロードされ、数千の再生回数を記録している。ネット上では多くの視聴者が「不快だ」として懸念を示し、YouTubeからこのMVを削除することを要望した。
性的なシーンを描写したMVがベトナムの世間を騒がせるのは今回が初めてではない。
歌手チャン・ファップが2020年にリリースした「Fabulous」には破廉恥な男性モデルが尻全体を露出するシーンがあり多くの非難を浴びた。
最近は性的で露骨な内容の動画が増え、こうした傾向が再浮上している。
多くの人気歌手の官能的な動画がYouTubeのトップトレンドチャートの上位に入り、あまり知られていない歌手が再生回数を稼ぐために模倣を行っている。
数ヶ月前にはドゥ・ユエンの「Duyen Duyen So So(運命)」で歌手が画家のためにヌードの女性モデルに扮し胸元を露出させ、恋に落ちたモデルと画家がセックスをするシーンが描写されたMVが公開された。
こうした状況を受けて、年齢制限ラベルの必要性やオンラインプラットフォーム上の音楽ビデオコンテンツの管理強化、当局が低俗なMVにどう対処するかといった活発な議論が行われている。
ソーシャルネットワークの爆発的な普及によって、レーティングや検閲を受けることなく以前は規制される内容であったものが公共の領域に持ち込まれている。
ベトナムでは映画だけを対象として視聴者の年齢に基づいた規制が行われており、MVには同様の規制がない。批判が寄せられる一方で、多くの歌手が音楽製品に創造性を発揮する権利があると表明している。
デジタル・セキュリティ企業のカスペルスキーによると、今年第1四半期にベトナムの子どもたちが最も利用したアプリの第2位はYouTubeであった。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。