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ベトナム南部で英語教師が不足、増加する生徒に対応できず

2022年09月28日(水)15時36分 公開
ベトナム南部で英語教師が不足、増加する生徒に対応できず

<写真:VN Express>

 

新学期を迎えたベトナムではホーチミン市や南部地方の公立学校だけでなく、民間の外国語教育センターでも英語教師が不足する事態に陥っている。

 

ビンズオン省に8つの支店を持つ「H123 English Afterschool Center」のチャン・ゴック・ドゥック副所長によると、同センターはパンデミックの影響による6ヶ月間の閉鎖を経て3月に営業を再開したが、既存の教師の数では学習者の需要に応えられず、より多くの教師の採用を進めている。

 

大半の外国語センターも同様の状態で、ベトナム人教師と外国人教師の両方が不足している。

 

こうしたセンター側の状況にも関わらず、新学期開始以降の学生数はパンデミック前より1.5倍〜2倍に増加しているという。

 

ドゥック副所長によると、ビンズオン省の多くの英語センターが教師の採用を中堅の人材パートナーに依頼していたが、現在は人材パートナーも教師が不足しており、以前の様に英語センターへ人材を紹介することができない事業者も出てきている。

 

英語教師の不足は外資系企業をはじめとする多くの大企業が、新型コロナウイルスによる長期停滞後に労働力の再構築を進めていることに関係があるという。

 

多くの企業が外国語スキルを持つ従業員を惹きつけるために、高収入やその他多くのメリットを提供する大規模な採用キャンペーンを展開している。

 

英語センターはパンデミック後の1番最後に再開が許可されたサービスの1つであり、再開時には既に多くの英語教師が転職済みとなっていた。

 

ドゥック副所長によると、外国人教師は平均給与が20〜30%上がったとしても引き留めるのは非常に難しいという。

 

ホーチミン市やドンナイ省に英語教室を持つセンターの代表も同様の報告をしている。

 

同代表者によると、英語教師の不足は以前から存在していたが、パンデミックによってさらに悪化しており、現在はセンター間で教師をローテーションさせなければいけない状況である。

 

ビンズオン省にあるEVAC国際英語センターのカオ・ティ・ゴック代表によると、パンデミック後にはセンターで英語教師として働くことが危険だと感じる人が増加しているという。

 

これはパンデミック時に予期せぬ事態が発生した際に解雇されたり、給料をもらえなかったりするなどの事例を経験した人がいることを原因としている。

 

ゴック代表の推測によると、パンデミック中のこうした経験を受け、センターでの英語教育を本業ではなく副業として考える英語教師が増加している。
 

ドゥック副所長は、中小規模の外国語センターが英語教師不足を短期間に解決することは難しく、教育分野ではない資金力のある他業種の方が英語スキルを持つスタッフの確保に有利であると指摘する。

 

同副所長は長期的に需要に見合う数の英語教師を養成するための方法として、英語学科を持つ大学との協力や福利厚生を充実させることを提案している。

 

語学センターは大学との協力によって卒業後に入社を希望する学生に対し、自社のPRとして様々な活動を行うことが可能となる。

 

ドンナイ省に10支店を持つViet My Group(VMG)の代表は、新学期の需要に見合うだけの教師を確保するためには、常に多くのインセンティブを提供する必要がある考えており、VMGの教師が質の高い英語教師の採用に協力すれば手数料を受け取ることができる仕組みを運用している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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