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ベトナム、多くの学校で教室不足と教師不足が深刻化

2022年08月29日(月)09時11分 公開
ベトナム、多くの学校で教室不足と教師不足が深刻化

<写真:VnExpress>

 

22日からホーチミン市をはじめとする多くの都市や省では2022-2023年度の新学期が始まり、数百万人の児童や生徒が学校への登校を再開した。

 

多くの地方が生徒数の急増と教師不足によって頭を悩ませている。

 

ホーチミン市ビンタン区の教育訓練局の担当者によると、同区では生徒数が増加傾向にあり、今後数年ですべての生徒を収容できるスペースが足りなくなる可能性が高い。

 

全学年の生徒数が平均で年間4000〜5000人増加しており、今年は4400人の生徒が増える予定である。需要を満たすためには毎年少なくとも3校、各30教室の新校舎を建設しなければならないが、ホーチミン市での新しい学校の建設は土地と敷地の確保をめぐっていくつかの障害に直面している。

 

同市教育訓練局事務局のホー・タン・ミン主任によると、現状で2万1800人以上が通学しており、9月5日に予定されている学年の開校式以降も生徒数は増え続ける見込みである。

 

ホーチミン市では小学校を中心に毎年4万人ずつ生徒数が増加する想定で、都市化が進むトゥードゥック市や12区、ビンタン区、ビンチャイン郡、ホックモン郡は生徒数の伸びが最も大きい。

 

多くの地区では1クラス辺りの人数を増やして対応を進めているが、急増する生徒数に対応しきれない状況となってきている。

 

同市12区教育訓練局長のクー・マン・フン氏によると、同区内では多くの小学校で定員数を超えて50人以上の生徒が教室に詰め込まれる事態が起きており、小学生を毎週土曜日に登校させて負荷軽減をするなどの対策がとられている。

 

ハノイ市教育訓練局の統計によると、2022-2023年度の同市には学校2835校、教室7万室以上があり、220万人の幼稚園児〜高校生までの生徒が在籍している。

 

2022年に同市は2.8兆ドン(約165億4238万円)以上の費用で51教室を増設し、5兆ドン(約295億3996万円)をかけて605校を修繕したが、2022-2023年度の新学期が始まって以来、同市内の多くの地域で学校の過密状態が続いている。

 

都市化のスピードが速く、8万人以上の住民が住むホアンマイ区ホアンリエット地区では毎年1500〜1800人の新生児が誕生する。同地区内には幼稚園が1校、小学校が3校、中学校が2校あるが、どの学校も現在過密状態となっており幼稚園は定員を既に超えたと報告されている。

 

ハノイ市ハドン区やコウザイ区、ナムトゥーリエム区でも都市部と住宅地の急増によって学校の過密状態に直面している。

 

ハノイ市教育訓練局は、多くの小学校教室が生徒数55人に達する過密状態であり、許容量をはるかに超えていることを明らかにした。

 

同市教育訓練局のチャン・テェ・クォン局長によると、ハノイ市のいくつかの区では公立学校建設のための土地が不足しており、同局は問題解決のために学校の階数を増やすことを提案している。

 

また、ハノイ市では2022-2023年度の全学年の教師7147人が不足する事態となっており、同局はハノイ大学が将来の教師を養成するための専攻の導入許可を検討している。

 

その他に同市は内務省に対して、教師不足を回避するために十分な教師と学校スタッフを公立学校に配置するよう関係機関に指示することを提案している。

 

ベトナム国内の他地域でも同様の状況となっており、深刻な教師不足に対応するための採用活動や対策が進められている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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