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ベトナム産米の人気高まる、ブランドで世界市場参入進む
<写真:VN Express>
ベトナム米は20年以上にわたって独自のブランド名を持たないか、外国の輸入業者のブランド名で輸出されていたが、今年から国際的に登録されたブランド名を持つベトナム米が輸出されるようになっている。
9月2日には日本の内閣府で初となるベトナム米「ST25」を使ったチャーハンが提供された。日本市場に参入するためにベトナムの生産者は600以上の厳しい技術基準を満たす必要があり、日本当局との交渉に1年以上を要したという。
同月にはLoc Troiグループが「Com Vietnam」というブランド米をフランスに輸出し、約500トンがヨーロッパ最大の小売・卸売業者であるCarrefour社に販売された。
ベトナム米の品質の高さは高級志向の消費者を惹きつけており、Loc Troiの広報担当者によると、今年の米輸出量は既に2021年全体を上回っているという。
同社は今後、欧州や米国、日本、オーストラリアへの輸出を増やす予定としている。
米国農務省によると、米国の消費者はベトナムの「ST25」のような香り高い長粒種の米を好む傾向があり、ここ2年ほど輸入が急増している。
南部カントー省のチュンアンハイテク農業社のファム・タイ・ビン代表によると、需要が供給を上回っており、既にヨーロッパの需要に応えられない状況となっている。
証券会社VnDirectのアナリストは、インドが干ばつ等の影響によって輸出制限を行ったことでベトナム米の輸出が恩恵を受けており、米価が過去半月で急激に上昇していると指摘する。
フン・ドゥック・ティエン農村・農業開発省副大臣によると、今年の米輸出は32億〜33億ドルになる見込みである。
ベトナム政府は最近、メコンデルタで100万ヘクタールの高品質専用米のための区域を作るように同省に指示を出しており、最初の草案ではドンタップ省とロンアン省、アンザン省、キエンザン省、カントー市への専用米区域を設置することが想定されている。
同省農作物生産局のグエン・ヌー・クオン局長によると、これらの地域は干ばつや塩害の影響が比較的少なく、大規模な灌漑システムがあり、水路で生産物を出荷することが可能となっている。
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