未来アセット・ベトナムの従業員13人、顧客脅迫容疑で逮捕

2022年11月21日(月)10時36分 公開
未来アセット・ベトナムの従業員13人、顧客脅迫容疑で逮捕

<写真:VnExpress>

 

ホーチミン市警察はローン返済が遅延した顧客を脅して中傷した疑いで、韓国資本の未来アセット社に勤務する13人を逮捕した。

 

同市警察犯罪課の責任者であるチャン・ヴァン・ヒエウ大佐は20日、記者会見で同市4区にある同社の債権回収事務所で容疑者13人を逮捕したことを明らかにした。

 

同大佐によると、今回の逮捕はテト(旧正月)前の犯罪者・犯罪活動取り締まり強化活動の一環であったという。

 

同市警察には複数の債権回収会社が返済遅延した顧客を呼び出して脅し、ソーシャル・ネットワーク上で組織や個人を誹謗中傷しているという報告が寄せられており、未来アセット社もそのうちの1社であった。

 

4日に同市警察のレ・ホン・ナム少将は警察官数十人を指揮し、同社事務所の家宅捜索を行った。

 

同社は月4.58%、年55%の金利を顧客に課すとともに、ローン契約締結時に顧客自身〜親族まで様々な個人情報を提出させていた。

 

ベトナムでは電話で借主を脅したり、直接自宅を訪問するという債権回収手法が主であるというが、同社は借主を精神的に苦しめ、名誉を傷つけるような手口で借り手の尊厳を奪い、評判を落として債権回収を行うという。

 

返済が1〜89日遅延した顧客に対しては、顧客や親族へ丁寧に電話をかけて督促し、89日を超えて返済が遅延した顧客に対しては、顧客や親族へ頻繁に電話やメールをしてプレッシャーをかけていた。

 

180日以上返済が滞った場合には電話やメールで借り手を罵倒し、電話やソーシャルメディアで脅迫した。

 

また、借主の写真を葬式写真や卑猥な写真に加工したり、借主の親族や友人、同僚に詐欺の警告通知を送ったりして借主に返済を促すように仕向けていたという。

 

ヒエウ大佐は「未来アセット社の融資活動は合法であるが、債権回収方法は合法ではない」と指摘するとともに、債権回収業者に脅かされている人々に対して、証拠を集め、捜査機関に報告するように助言した。

 

同市警察は捜査を拡大し、関係者の行動検証を進めている。

 

 



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