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SNSでコーヒー浣腸がトレンド? 医師が危険性を警告
<写真:Doc Bao>
ベトナムで「オーガニック・コーヒーを浣腸し、大腸をデトックスする」ことで、健康や癒やし、美容を手に入れることができるという美容・健康法がSNSで拡散されている。
多くの医師が「非科学的で健康に害がある」と警告するが、人々は美容・健康効果を信じてコーヒー浣腸を実践しているという。
TikTokやFacebook、YouTubeといったSNSでは多くのアカウントが、コーヒーを肛門に注入することで毒素除去、ニキビ跡除去、体重減少、便秘解消の効果があるとして実践動画を投稿している。
中にはコーヒー浣腸によって癌を治療できるという動画まである。こうした動画は数十万〜数百万回の再生回数となっている。
コーヒー浣腸を紹介する動画によると、大腸の解毒に特化したオーガニック・コーヒーの使用が必要となる。
専用のパックにコーヒーを入れ、チューブを肛門に挿入してコーヒー浣腸を行う。リラックスして横になり、コーヒーが体内に流れ込むように穏やかな運動をする必要がある。
コーヒーの浣腸後には腹部をこすり、体内のすべての廃棄物をトイレで排出するという。
使用する輸液キット(輸液バッグ、チューブ)や有機コーヒーはSNSで広く宣伝され、オンライン上で販売されている。
ホーチミン市グエンチーフォン病院のチャン・ゴック・ルウ・フォン医師は、「コーヒー浣腸が完全に間違っており、医学的適応に準拠していない」として警告する。
同医師によると、コーヒー浣腸は肛門への傷、潰瘍、大腸の炎症の原因となる可能性もあり、場合によっては命に関わる危険もあるという。
さらに、コーヒー浣腸を続けることで括約筋が緩み、便失禁や排便困難の症状を引き起こす可能性もある。
ホーチミン市第115人民病院のチャン・キン・タイン医師は、コーヒー浣腸ではなく、適切な水分補給、食事といった生活習慣が必要であると指摘する。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。