ベトナム北部で飲酒後に2人死亡、出所不明の酒が原因

2023年01月05日(木)13時31分 公開
ベトナム北部で飲酒後に2人死亡、出所不明の酒が原因

<写真:Zingnews>

 

ベトナム北部ビンフック省の男性2人が工業用アルコールであるメタノールから製造された酒を飲み、メタノール中毒で死亡する事件が発生した。

 

ビンフック総合病院が4日に行った発表によると、52歳と60歳の男性2人が新年休暇中に意識が混濁した状態で病院に搬送され、皮膚は紫色に変色していたという。

 

病院到着時に2人のバイタルサインは既に失われていた。

 

家族の話から2人は出所が不明な酒を大量に摂取したことが明らかになっている。

 

同病院の医師は胸骨圧迫と人工呼吸を行い、血圧を上昇させるバソプレッサーを投与したが、2人の男性を救うことはできなかった。

 

その後、医師は2人の死因をメタノール中毒として結論付けている。

 

同病院救急部のグエン・ヴァン・ティエン医師によると、アルコール中毒にはエタノール中毒とメタノール中毒の2種類がある。

 

エタノールは一般的に食用作物の発酵によって作られ、アルコール飲料の主成分として使用され、メタノールは化学反応によって作られる有毒なアルコールで、溶剤や殺虫剤、代替燃料源として工業的に利用されている。

 

メタノールによるアルコール中毒はエタノール中毒よりもはるかに深刻で危険である。

 

メタノールを使ったアルコール飲料の製造は違法であるが、製造が簡単で収益性が高いため、ベトナムでは多くの人がメタノールからアルコール飲料を製造している。

 

体内に入ったメタノールは脳や肝臓、視覚に有毒な酸に急速に変化し、患者は激しい腹痛や頭痛、めまい、嘔吐、低体温、息切れ、視力の低下または喪失に見舞われる。

 

重篤な症状として、呼吸不全や循環不全が現れることがあり、中毒治療が速やかに行われなければ、急速に死に至る可能性が高い。

 

早期に治療を受けた場合でも、脳や目、肝臓、腎臓に重い後遺症が残ることがある。

 

 

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