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増加する子どもモデルの募集詐欺、被害額が数億ドンに及ぶケースも
<写真:VnExpress>
ベトナムで子供向けモデルのスカウトマンを装った詐欺グループが、保護者から数億ドン(1億ドン=約55万5080円)を騙し取る事件が増加している。
ハイフォン市在住のタムさんは先月、Facebookで大手ファッションブランドの2023年春コレクションを宣伝するための子どもモデルを募集する投稿を見つけた。
シングルマザーのタムさんは仕事以外の時間をほぼ取ることができず、普段から子どものために課外活動をしたいと考えていたこともあり、直ぐに子どもモデルの募集に応募した。
応募後にタムさんはメッセージングアプリ「テレグラム」のプライベートチャットグループに加えられ、写真撮影で使用した衣服が好調に売れれば月に700万~1500万ドン(約3万8860~8万3260円)を稼ぐことが可能であると説明を受けた。
しかし、「真剣に考えているかどうかを示すため、送付したURLから子ども服を購入する必要がある。購入後には返金と手数料を振り込む」と告げられた。
実際にタムさんが59万ドン(約3270円)の商品を購入すると、15分後には購入代金と手数料5万ドン(約280円)が振り込まれたという。
その後、チャットグループの管理者から「子どもが正式なモデルになるためには、あと2つのタスクを完了させる必要がある」と告げられ、129万ドン(約7160円)の商品を購入するように促された。
不審に感じたタムさんがチャットグループの他メンバー4人にメッセージを送信したところ、全員から「商品を購入した」という返信が返ってきたため、タムさんも商品を購入した。
しかし、2回目の購入時には購入代金と手数料の振り込みがなく、タムさんが管理者に問い合わせると、「もう1つのタスクをこなさなければ、お金を受け取ることはできない」と説明され、合計202万ドン(約1万1210円)の商品を追加購入するように指示をされた。
このタスクでは購入時に複雑な認証コードを入力する必要があったという。
タムさんが商品購入を完了させると、管理者からメッセージが届き「間違った認証コードを入力したため、認証を完了するにはさらに合計606万ドン(約3万3640円)を送金する必要がある」と告げられた。
この時点でタムさんは完全に所持金がなくなり、管理者もグループメンバーも共謀していて、自分が詐欺に遭ったということに気がついたという。
ハノイ市在住のミーさんも同様の手口で6億ドン(約333万円)、ビンフック省在住のマイさんは7100万ドン(約39万4110円)の被害に遭っている。
被害者らの証言によると、詐欺グループは偽の広告をソーシャルメディアで大々的に宣伝しており、大手ファッションメーカー関係者を装っていることが多い。また、子どもをモデルにしたい多くの保護者がコメント欄に子どもの写真を投稿していることもあり、偽の広告が本物に見えるようになっているという。
ホーチミン市警察は頻発する詐欺被害を受け、昨年12月4日に子どもモデル等を募集する怪しげなサイトに子どもの写真を掲載しないように警告を発した。
ベトナムのスーパーモデルであるスアン・ランさんは、「前払いを要求するモデル募集は大半の場合が詐欺である。保護者は子どもを小遣い稼ぎに使わず、生活する術を教えるために行動すべき」と指摘する。
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