問題視される観光客のプラスチックゴミ、早期対策が必要

2023年02月21日(火)11時19分 公開
問題視される観光客のプラスチックゴミ、早期対策が必要

<写真:VnExpress>

 

ベトナムでは観光客によるプラスチックゴミの排出量が問題視されはじめており、2019年には11万6000トンであった排出量が、2030年には3倍になることが推定されている。

 

観光開発研究所の報告書によると、新型コロナウイルスの流行前には国内観光客8500万人が毎年約6万1000トンのプラスチックゴミを排出し、海外観光客1800万人が5万5000トンを排出していた。

 

同研究所のグエン・アン・トゥアン所長によると、早急に対策を講じなければ2030年までに観光活動から排出されるプラスチックゴミの量が3倍に増加し、環境に対して大きな負担を与えることになる。

 

ベトナム政府観光局のハー・ヴァン・シウ副局長も同様にプラスチックゴミの問題を懸念しており、先週開催された会議では観光産業の繁栄とともに増加するプラスチック廃棄物に関して言及していた。

 

一方で、一部の人気観光地ではプラスチックゴミの削減プロジェクトが進められており、ユネスコ遺産のチャンアン景観群や古都ホイアンがあるニンビン省とクアンナム省の多くのレストランやホテル、観光地が、プラスチック製品の使用禁止を試験的に実施する予定である。

 

2021年に英国の市場調査会社ユーロモニター・インターナショナルがまとめた「世界の持続可能な観光ランキング」で、ベトナムは99経済圏中96位と下位5位に終わった。

 

ベトナム政府は2030年までにプラスチックを75%削減し、沿岸部観光地でのプラスチックゴミ発生防止を約束している。

 

 

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