ホーチミンの悪徳債権回収業者、脅迫等の疑いで家宅捜索

2023年03月17日(金)10時05分 公開
ホーチミンの悪徳債権回収業者、脅迫等の疑いで家宅捜索

<写真:VnExpress>

 

ホーチミン市警察は同市タンビン区にある会社2つの従業員14名を、ローン支払い延滞者を脅迫したとして逮捕した。

 

逮捕されたのはVietnam Thinh Vuong Debt Trading社とTHT Law社に勤務する従業員で、恐喝の容疑で捜査が進められている。

 

逮捕に至るまでには、「債権回収の従業員」と名乗る人物から脅迫や侮辱を受けたとする住民からの通報が、同市警察に相当数寄せられていたという。

 

逮捕された容疑者らは債務者を脅迫する電話を掛け、債務者についての誹謗中傷や侮辱的な写真や内容をソーシャルメディアに投稿したとされている。中には債務者の家族や友人、職場に嫌がらせや脅迫が行われたケースもあったという。

 

同市警察によると、逮捕された容疑者らは債権回収のために雇用されており、回収金額に応じた歩合制の給与が支払われていた。

 

3月上旬に公安省の刑事警察は同市警察と合同で2社の本社を摘発し、パソコンやノートパソコン、スマートフォンから債務者や債務額、債務回収のプロセスに関するデータを押収しており、摘発された2社はハノイ市にある金融会社から債務者の情報を入手していたことが明らかになっている。

 

Vietnam Thinh Vuong Debt Trading社のマネージャーであるグエン・ミン・タイン氏によると、同社のスタッフは7~10人ずつの4つのチームに分けられており、各従業員は月に平均2500~3000件の電話を掛けて債務者に嫌がらせをするノルマがあり、各従業員が月に20~30億ドン(約1130万6000〜1695万9000円)の債務を回収していた。

 

また、THT Law社ではクレジット部門の責任者であるチャン・ハー・アイン・トゥ氏率いるチームが侮辱され脅迫されても借金を返済しない債務者への対応を担当しており、債務者の家族や職場に連絡を取り、脅迫状を出していたという。

 

同市警察によると、同社は回収した債務に対して最大86%の手当を支払っており、従業員は非常に高いモチベーションで働いていた。

 

ベトナムでは警察が過去数週間で虐待や脅迫に訴えた債権回収会社に対して、一連の家宅捜索を開始し、複数の会社から数十人が逮捕されている。

 

 

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