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ハノイで最も安い? 70年続くバインクオンの人気店
<写真:VnExpress>
ハノイ市タイホー区トゥイクエ(Thuy Khue)通りにある「Bánh cuốn 29 thụy khuê」は、同市内で最も安いバインクオン屋の1つとして知られ、1万3000ドン(約73円)で提供される同店のバインクオンは多くの地元住民から親しまれている。
ベトナム北部料理のバインクオンは、発酵させた米粉汁を蒸して作る幅広で厚みのあるライスペーパーに豚ひき肉、刻みキクラゲ、エシャロットなどを包み、ヌクチャムに漬けて食べることが多い。
同店は毎日午前6時〜午後2時まで営業しており、最も混雑する午前7時〜9時の通勤時間帯にはバイクの列が狭い路地を埋め尽くす。
同店は1950年代に開業し、現在は2代目のオーナーであるファム・ヴァン・チンさんが妻と一緒にバインクオンを提供している。
トゥイクエ通り在住のアインさん(35)は、幼い頃に両親と一緒に同店で朝食を取っていたが、今では自身の妻や子どもを連れて同店を訪れるという。同店にはこの様な顧客が多く、世代を超えた常連客から幅広く愛されている。
同店は通常のバインクオンと卵入りのバインクオン・チュンを主に提供しており、2022年には1万ドン(約56円)から1万3000ドン(約73円)に値上げした。
ハノイ市内におけるバインクオンの平均価格は2万5000~3万ドン(約140〜168円)で、場所によっては4万ドン(約224円)を超えることもある。
バインクオンはとても手間の掛かる料理で、チンさんは「この値段で売り続けてもお金持ちにはなれないよ」と冗談を言い、家宝である常連客のために同店を続けているという。
チンさんは多くの常連客から「店が潰れないように値段を上げるべき」と言われているが、それでも昔馴染みの常連客には値上げ前の価格である1万ドン(約56円)しか請求しないこともある。
チンさんと妻は毎朝4時に起きてバインクオンの仕込みから店舗の準備を行っている。バインクオンに使用する米粉は自ら精米し、手間隙かけたものを使用しており、レシピは初代オーナーである母親から受け継いだものを何十年も守り続けているという。
同店では注文を受けてからバインクオンを作っており、できたてのバインクオンは椎茸の香りとキクラゲの歯ごたえ、豚ひき肉の香ばしさ、ほのかな甘味が非常に美味しく人気である。
毎日約5~7キロの米を使って200皿以上のバインクオンを販売し、週末には300皿を売り上げることもあるという。
常連客によると、チンさんのバインクオンは味付けがしっかりしており、ぎっしりと詰まった具の満足度も高く、1日の最初の食事にふさわしいものである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。