おすすめのプロモーション
Loading...
Loading...
Loading...

ベトナムのレアアース生産量、2022年に10倍へ増加

2023年05月08日(月)09時35分 公開
ベトナムのレアアース生産量、2022年に10倍へ増加

<写真:VnExpress>

 

米国のデータによると、ベトナムのレアアース採掘量は2022年に10倍へ急増し、グローバル企業が主要産業金属の中国依存度を下げるため、世界第2位の埋蔵量を誇る同国に集まってきている。

 

ベトナムのレアアース産業は価格下落や規制上の障害で停滞していたが、電気自動車(EV)の販売台数増加やサプライヤーの多様化を図る企業努力により、同国への関心が再び高まっているという。

 

Australian Strategic Materials社(ASM)は1日、Vietnam Rare Earth社から2023年に100トンのレアアース酸化物を購入し、より長期の供給契約を模索していることを発表した。

 

ASMによると、Vietnam Rare Earth社との長期的な契約は韓国の加工工場に複数の供給源の選択肢を提供し、さらなる供給の安定性をもたらすことになる。

 

レアアースは電子機器製造や電池に使用され、クリーンなエネルギー源への世界的な移行や防衛に重要な役割を担う。

 

政府機関である米国地質調査所(USGS)によると、ベトナムのレアアース鉱山生産量は2021年の400トンから2022年は4300トンに急増している。

 

世界最大の生産国である中国は2022年に21万トン、米国は4万3000トン、オーストラリアは1万8000トンとなっており、ベトナムの生産量は他国と比較すると僅かなものである。

 

しかし、ベトナムの推定埋蔵量は中国の半分である2200万トンで、世界第2位の埋蔵量となっている。

 

ベトナムは2022年の生産量増加によって2021年の世界10位から6位に浮上しており、資源開発の転換期を示すものとなる可能性がある。

 

また、USGSのデータではベトナムだけが東南アジアの主要生産国の中で2022年の生産量が増加しており、競合するミャンマーとタイでは生産量が減少している。

 

ベトナムの増産の主な受益者は世界最大の自動車・電気自動車市場であり、スマートフォンなどの電子製品の世界的な製造拠点でもある中国であるという。

 

中国の税関データによると、ベトナムからのレアアース(REE)および通常戦略金属を含むその他の精鉱の輸入量が2022年に約1万2000トンに倍増した。しかし、同輸入量は加工・未加工の割合が明らかになっていない。

 

また、ベトナムは加工して再輸出するためのレアアースも輸入しており、デンマークの鉱物・材料センター(MiMa)の研究者によると、ベトナムではレアアース加工インフラが非常に進んでおり、同国内のレアアース資源を加工するだけでないという。

 

ベトナムは2021年にレアアース原料化合物の世界最大の輸入国の1つとなっている。

 

 

[© poste-vn.com 2012-2024 All Rights Reserved.]
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


行きたいお店を見つける
Loading...
Loading...
Loading...
ホーム ニュース 生活情報 お店探し 掲示板