おすすめのプロモーション
ベトナムの野菜・果物輸出、2023年は40億ドルへ到達見込み
<写真:VnExpress>
ベトナムにおける野菜・果物部門の輸出額は、2023年第1四半期に輸出売上高の増加を報告している数少ない分野の1つであり、2023年は40億ドル(約5400億円)に達する見通しである。
同国は第1四半期に前年同期比8%増の約10億ドル(約1300億円)相当の野菜・果物を輸出し、特に中国市場向けは23%増という目覚ましい成長を記録した。
ベトナム果物野菜協会(Vinafruit)のダン・フック・グエン事務局長によると、この結果はドリアン、サツマイモ、バナナの中国輸出に関する議定書が公式ルートで署名されたことが要因であるという。
また、米国へのザボン、ニュージーランドへのパッションフルーツの輸出も、同分野成長の牽引役となった。
ドリアンは今年最初の数カ月間における目覚ましい輸出実績に大きく貢献した。
同局長によると、ドリアンの輸出額は10億ドルに達すると予想されており、同部門の輸出額は前年比20%増となるという。
自由貿易協定の実施も重要な要因であり、同部門の輸出が最初の数ヶ月で急増し、年間を通じて同分野の輸出を後押しする事に貢献している。
中国における果物輸入の需要が好調であれば、第2四半期の同分野輸出総額が10%以上増加する可能性があり、輸出額は2023年上半期に約20億ドル(約2700億円)に達する可能性がある。
同協会は商工省(MoIT)およびその他の省庁、特に中国のベトナム貿易局に対し、ドラゴンフルーツやマンゴー、スイカ、 ジャックフルーツ、ランブータンといった公式輸出品目について、より多くの規約締結のための調査や交渉と、ザボンやココナッツ、アボカド、レモン、パイナップル、スターアップルといった他の果物についての市場開放を提案した。
現時点で最大の難点は、中国市場の条件を満たす作付面積と梱包施設の規格が少ない事であり、現在の栽培地域は246件で、包装施設は約100件しか認められておらず、タイの栽培地域である2万件、包装施設2000件と比較してはるかに少ない。
同国における現在の栽培面積は約11万ha、生産量は年間約100万トンであるが、今年中に栽培面積の拡大が認められなければ、中国へのドリアン輸出は困難になる。
米国や韓国、オーストラリアなど他の市場でも貿易促進活動を強化する必要があり、同局長はMoITや他省庁、部門に対し、輸出額を向上させ、欧米などの厳しい市場でより強固な足場を築くために、加工業者への投資や先進技術導入を呼び掛けるよう提案した。
また、同局長は海外のベトナム貿易事務所に対し、同国の果物祭りの定期的な開催と各国の人々や外国人観光客にベトナム産果物を紹介するように助言している。
同国における2022年の同分野輸出額は約34億ドル(約4600億円)に達していた。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。