ビンファストが欧米への輸出を拡大、販売台数は7倍の予想

2023年05月18日(木)15時20分 公開
ビンファストが欧米への輸出を拡大、販売台数は7倍の予想

<写真:VnExpress>

 

「ビングループ」のファム・ニャット・ブオン会長によると、電気自動車(EV)メーカー「ビンファスト」は北米への輸出拡大やヨーロッパ各国への販売開始により、2023年に前年比7倍のEV車4万台〜5万台を販売する見込みである。

 

同会長は株主総会で投資家に対し、最短で2024年末に収支均衡を達成する計画であることを明らかにしている。

 

また、同社はEVピックアップトラックとEVシティカー(ミニカー)の2モデルをラインナップに加える予定であり、EVシティカーは1万ドル〜1万2000ドル(約130万〜165万円)の超低価格に設定する予定である。

 

同社は5月初めにSPAC(特別目的買収会社)の「ブラック・スペード・アクイジション」 との合併によって米国で上場することも発表した。

 

同社は社内納品目標の未達や「テスラ」等の既存ライバル会社との競争といった課題に直面しているが、同会長は「市場が再び活況を呈し、市場心理が改善されれば、同社の状況は改善する」としている。

 

ビングループは昨年末時点で同社に対して80億ドル(約1兆円)以上の資金を提供し、更に同グループとブオン会長は25億ドル(約3400億円)の資金提供を行う約束を交わしているという。

 

同社のSPAC取引は2023年後半に完了する予定であり、同グループは今回の上場を「世界市場から同グループ全体に潜在的な資金調達の機会を与える」としているが、それ以上の詳細は明らかにしていない。

 

同社は3月に最初のモデルであるVF8を米国カリフォルニア州の顧客に納車し、バッテリーの航続距離がカタログ値よりも短いことが判明したが、先週に同州へ到着した同モデルの第2弾ではバッテリーの航続距離が改善されているという。

 

また、同社は2025年にノースカロライナ州に第2工場を開設する予定であり、欧州では「BYD」や「NIO」、「Zeekr」といった中国系EVメーカーとの競争が予想されている。

 

同社のEVピックアップトラックは「リヴィアン・オートモーティブ」や「フォード・モーター」のF-150ライトニングや他モデルが競合であり、EVシティカーは「BYD」などの中国系EVメーカーと競合することになる。

 

 

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