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ベトナムで脳卒中患者が増加、病院前救護の改善が必要
<写真:Tuoi Tre>
ベトナム国内では脳卒中患者が増加の一途を辿っているが、病院以前の救急ネットワークが未整備で不十分であり、医療関係者が深い懸念を表明している。
保健省の報告によると、ベトナム国内における脳卒中の年間患者数は20万人を超え、ホーチミン市保健局傘下の第115人民病院だけで年間約2万人の脳卒中患者を治療しているという。
同市脳卒中協会のグエン・フイ・タン会長は、脳卒中が高齢者のみに発症するものではないと注意を促している。統計によると、2019年には脳卒中患者の63%が若年層であった。
ベトナムを含む低中所得国では脳卒中が死亡と障害の原因として大きな割合を占めており、患者に対する病院前救急医療の重要性が非常に高い。
効率的な病院前救急プロトコルを確立することは、脳卒中患者が最寄りの医療施設に到着するまでの時間を最短にするために必要な目標とみなされている。
ベトナムでは病院前救急ネットワークが2023年初頭から検査と治療に関する法律に含まれているが、ホーチミン市だけではなく、ベトナム全土の医療システムにおいて、未発達で欠陥のあるままである。
同市の115救急センターのグエン・ユイ・ロン所長によると、63省・市のうち病院システムとは別に独立した115救急センターを持っているのは11省・市のみとなっている。
また、同市の病院前救急ネットワークは同所長のセンターから派遣される救急車によって搬送される脳卒中症例全てをカバーすることは現状で不可能である。
そのため、政府と保健省は病院前救急サービスに携わる医師、看護師、技術者に対し、人員組織、設備、脳卒中トレーニング、治療プロトコルの面で支援を提供するように強く要望を受けている。
病院前での脳卒中患者のケアの効率を高めるためには支援が極めて重要である。
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