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世界的な需要低迷の影響、農産物輸出業者が国内市場に注力
<写真:VnExpress>
世界的な需要の低迷を受け、ベトナムでは多くの水産物・農産物輸出業者が国内市場に目を向けている。
農業農村開発省のデータによると、今年上半期の水産物輸出は前年同期比27%減の41億3000万ドル(約5889億4800万円)に激減した。
主戦力であるパンガシウス(ナマズ目)が38%減の8億8500万ドル(約1261億8800万円)と最大の落ち込みを見せ、多くの輸出業者が国内市場に目を向けている。
中部ビントゥアン省ファンティエット市の水産輸出業者によると、2022年に同社は国内市場向けとして2〜3品目しか生産していなかったが、現在は2倍の品目を生産し、全国のスーパーマーケットに出荷しているという。
同社はオンラインとオフラインの両方で流通を拡大しており、国内売上は上半期に20%増加し、輸出で生じた25%以上の減少を一部相殺している。
水産物輸出業者ナビコ(Navico)社のドアン・トイ代表によると、パンガシウスの大輸入国である中国市場が新型コロナウイルス後の困難によって輸入を減らしたため、同社の水産物輸出は上半期に15~20%減少した。
同社もロッテやメガ・マーケット、バック・ホア・サインといった小売業者と提携し、国内での販売を拡大している。
農産物の輸出業者も国内市場を重視するようになっており、国内市場を排除して輸出市場に完全に注力していたフイロンアン社は2023年に多くのスーパーマーケットやその他小売業者と提携し、国内販売の強化に注力しているという。
同社によると、ベトナム人は高品質の製品に金銭を消費する傾向が強まっている。
ベトナム水産物輸出・生産者協会のレ・ハン広報部長も傾向の移り変わりを認めており、過去数年で企業が国内市場を救いであると考えていると指摘する。
統計総局のデータによると、今年上半期の商品・サービスの小売売上高は前年同期比10.9%増の3000兆ドン(約18兆605億円)に達している。
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