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ハノイ市でデング熱感染者が急増、深刻な事態に
<写真:Tuoi Tre>
ハノイ市ではデング熱感染者が増加し、深刻な事態となっている。
同市ではこの4週間で約500人のデング熱感染者が報告され、過去4週間の平均感染者数の4.3倍に増加した。
同市疾病管理センターによると、今年のデング熱の流行は例年よりも早く到来しており、これにより市内の多数の病院がデング熱感染者の急増に対応し、その処置に追われる状態となっている。
ベトナム保健省予防医学局のデータでは、同市のデング熱感染者は前年比5.7倍の3180人に増加した。
同市E病院では毎日約20人の感染者を受け入れており、ベトナム国立小児病院では小児の重症患者の治療に当たっている。
国立マラリア・寄生虫学・昆虫学症研究所のグエン・ヴァン・ズン博士は、同市の高い人口密度がデング熱の急速な拡散をもたらしていると指摘する。
今年上半期には北部地域での感染者数が前年同期比で60%以上も増加し、熱波や豪雨による蚊の増殖が感染者の増加を招いているとされる。
ハノイ市保健局は市民に対して感染の予防策を実施し、症状が出た場合はすぐに医療機関にかかるよう呼びかけるとともに、デング熱予防のための化学薬品使用に際しては、出所不明のものは使用を避けるように注意を呼びかけている。
一方、ホーチミン市でもデング熱感染者が増加しており、2023年に入ってからの感染者数は1万人を超え、ホーチミン市疾病管理センターの報告では直近1週間の感染者数が4週間前と比較して18.8%増加している状況である。
保健省によると今年に入って国内では5万7295人のデング熱感染者が確認されており、13人が死亡した。
デング熱感染者と死亡者数は今後も増加することが予想されているため、同省は市・省の保健局に対してデング熱対策を強化するように要請するとともに、人民委員会に対してデング熱対策に資金を配分することを提案している。
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