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需要低下による欧米への輸出困難、ベトナム企業がタイに注目
<写真:VnExpress>
多くのベトナム企業は今年、米国やEUでの需要が低下する中で自社製品の輸出先としてタイ市場に注目している。
タイ国政府コンベンション&エキシビションビューロー(TCEB)のシニア・バイス・プレジデントであるPuripan Bunnag氏によれば、今年上半期に昨年比20~30%増となるベトナム人約3万5000人がタイの展示会や見本市に訪れており、自社製品の販売機会を模索しているという。
今年に入ってベトナムの対タイ輸出は前年比2%増の43億ドル(約6284億7080万円)に達しており、主な輸出品目は原油、金属、機械、野菜、魚介類などである。
Bunnag氏によれば、タイの消費者はベトナムの農産物に興味を持っている。
ホーチミン市にあるベトナム商工連盟のグエン・フー・ナム副会頭は、主要市場である米国とEUからの注文が減少したため、今年の輸出は困難を極めていると指摘する。
タイの大企業であるセントラル・リテールやCP、SGCなどは、ベトナム企業のタイ市場への輸出を支援しているという。
マンゴーやリュウガン、ライチなどの一部の果物は、タイのセントラル・リテールのスーパーマーケットで販売されており、その価格はベトナムでの価格の4〜5倍に達している。
セントラルグループは最近、キングコーヒーやチュングエングループ、ナポリコーヒー、ビビカ、エースコック、ビフォンを含む19のベトナム企業とタイ市場での販売に関して提携した。
ナポリコーヒーのCEOであるグエン・ドゥック・フン氏は、VnExpressに対して「タイで開催される見本市への参加が、ベトナム企業がタイ企業と提携する大きなチャンスである」と述べている。
また、同社は国際的なバイヤーを惹きつけるために、タイ企業から多くのマーケティングやパッケージング技術を学びとっているという。
ベトナムはタイとの貿易赤字を抱えており、昨年のベトナムにおけるタイへの商品輸出額は75億ドル(約1兆962億3750万円)であったが、タイからの輸入は141億ドル(約2兆609億2650万円)に上った。
業界関係者によれば、タイは自国のビジネスを保護するため、ベトナム製品がタイ市場に進出するのは困難であるとされている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。