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8月までの米輸出量、ベトナムが過去最高を記録
<写真:VnExpress>
ベトナムの米輸出量は2023年1月〜8月の間で過去最高となる600万トン近くに急増したことが、税関の最新データで明らかになった。
この輸出量は昨年比で20%増となり、2023年目標の89%を既に達成している。また、同期間の米輸出総額は約32億ドル(約4695億2600万円)となり、前年同期比で34%増加した。
同国の米の主要な輸入先はフィリピンや中国、インドネシア、ガーナが挙げられ、これらの国での輸入増加率は前年同期比で3%から1500%に達している。
新市場からの注文増加によってベトナムの米輸出は年内にさらなる増加が期待されているが、国内供給が需要を満たせるかどうかに関しては、輸出企業の間で懸念が増しているという。
地元メディアの取材に応じたメコンデルタの企業代表者は、国際的な需要の増加に対して、ベトナム市場での米供給は第4四半期においても安定しているとの見解を示した。
ベトナムが昨年輸出した720万トンの米の中には、インドやカンボジアからの輸入分も含まれていたが、インドが米の輸出を停止していることから、今年はこれらの国からの輸入が減少している。
秋冬の収穫は通常通りであったが、米の収量は昨年と同じであった。
同代表者は需要が供給を上回っており、目標の750万〜800万トンに達するのは難しいとの見解を示した。また、オリエントライス社のグエン・ヴィエット・アイン総経理は、今年の輸出の収支について懸念を表明している。
同氏は米国農務省のデータに言及し、ベトナムの在庫対消費比率が11%であり、インドの輸出禁止後、これがさらに8.5%に低下していることを指摘した。
また、農家が農産物を過度に販売する傾向があり、市場の仲介者数が増加しているため、多くの企業が経済的な打撃を受け、既存の提携農家からの購入も困難になってきているという。
ベトナム食糧協会は米の急激な価格上昇が、農家から貿易業者、加工工場、輸出企業へのサプライチェーンに悪影響を及ぼしていることを警告した。このため、輸出企業は商品の調達や契約履行が困難になっているという。
同国内の米価格は上昇傾向を持続しているが、輸出米の価格は下落している。現在同国内の米価は輸出価格よりも5〜7%高く、砕米率5%米の場合は1トン当たり660〜680ドル(約9万6800円〜9万9600円)である。
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