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ハムギ帝の絵画が高額落札、最高額は3万8000ユーロ
<写真:VnExpress>
ベトナムのハムギ帝を題材とした絵画19点が合計33万ユーロ(約5213万7000円)で落札された。
パリでリンダ・トゥルヴェ・オークションハウスがオークションを開催し、出品された19点の中で「ブイ・ラム・ドゥオイ・ホアン・ホン(夕日の中の茂み)」が最も高い3万8000ユーロ(約600万3800円)で落札されている。
ドンア出版社のディレクターであるチャン・ダイ・タン氏によると、この落札価格は予想を上回るものであった。
「カイン・ドン・ルア・ミー(麦畑)」という絵画も3万2000ユーロ(約505万5400円)で落札された。
タン氏によると、ハムギ帝の絵画への関心は、その歴史的背景に起因している。オークションに出品された絵画は、追放された王のホームシックが表現されている小さなサイズの作品である。
オークションハウスは、19点がフランスで発見されたハムギ帝の唯一の絵画であるとしており、ハムギ帝の絵画をオークションに出品したのは、今回が初めてであった。
絵画はハムギ帝が友情の証として、ハノイ市のインドシナ地質学部長であるアンリ・オーベ中佐に贈ったものであると考えられている。
同オークションではハムギ帝の絵画以外にも、インドシナ半島の美術品や工芸品約250点が競売にかけられた。
ハムギ帝は1802年〜1945年まで続いたグエン朝の8人目の皇帝で、1884年に13歳で即位して1年後に退位した。
1888年にはフランスの植民地であったアルジェリアに追放され、その後、フランス政府の許可を得て、フランスを含む他国を訪問していた。
フランスでの滞在中、ハムギ帝はモーリウス・レイナールが経営する工房で美術と彫刻を学び、3回の美術展を開催したが、絵を公にすることは少なかった。
ハムギ帝は1943年に癌で亡くなっている。
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