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ホーチミンで一般労働者の採用が困難、生活費の高騰が原因
<写真:tuoitre.vn>
ベトナムでは数年前までテト(旧正月)の後に仕事を求める人々が履歴書を持って列を作り、1人が別の人を紹介してくれることもあったが、今では一般労働者を採用することが非常に困難となっている。
ホーチミン市にある縫製工場「ベトティエン社」採用チームのレ・アイン・スアン氏は今年、初めて縫製工募集のためにバスターミナルでチラシを配ったという。
同社はホーチミン市で約100人の縫製工とその他多くの職種を募集しており、給与は月1100万~3000万ドン(約6万7240~18万3390円)である。
同氏によると、現在は一般労働者の採用が日に日に難しくなっている。
多くの省や都市にも工場や産業団地があり、ホーチミン市の生活費が高騰する中で、多くの人々が自宅付近で働くことを選択するという。
例として、タンビン工業団地周辺では、家賃が月200万ドン(約1万2220円)必要で、食費や日用品を購入すれば給料の大半が無くなってしまう。
子供が学校に通っている場合は、生活費を賄うことすら困難になる。
同氏自身もホーチミン市で25年間働いてきた一般労働者であり、現在は家を持ち、子供を育て、引き続き働きたいと考えている。
同氏は会社での仕事が比較的安定しており、年間を通じての収入も満足できるレベルである。
しかし、生活費の増加に伴って多くの人々が家族と離れて働くことの難しさを感じているという。
縫製業界以外の職種で働く人々も同様で、適切な仕事を見つけるのが難しいと感じている。
ホーチミン市ミエンドンバスターミナルで人事・採用関連の仕事を探しているホン・フオン(32)は、経済的に生活が厳しくなってきたため、より安定した収入を得られる新しい仕事を探しているが、希望に見合う仕事は見つからないという。
ホーチミン市ではバスターミナルや駅といった複数の場所に求職者向けの無料の職業相談ブースが設置されており、2月29日まで運営される予定である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。