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2兆円超の横領事件裁判、中心人物が起訴内容を否定
<写真:tuoitre.vn>
ベトナム史上最大の横領事件の裁判に関して、中心人物とされるヴァン・ティン・ファット社のチュオン・ミー・ラン会長が出廷した。
法廷に立ったラン会長は泣きながら「自身と家族の全財産はSCB銀行にある。家族全体が借金に苦しんでいる」と語った。
11日朝、ラン会長と共犯者の審理を続ける裁判が行われた。
ラン会長は裁判で「役職に就いていないが、サイゴン商業銀行(SCB)株式の91%を保有している」という内容を否定するとともに、起訴内容が自身の行動と一致しないと主張した。
ラン会長によると、SCBの株式の90%を保有していることを一度も認めたことがない。
保有する株式は4.9%のみで、他は娘2人が約5%を保有しており、家族全員で15%未満、海外の友人が30%、ベトナムの友人が30%を保有しているという。
これに対して裁判長は、表面上の保有株式は5%未満であるが、実際には他人がラン会長のために株式を名義保有していると指摘した。
ラン会長は「株式を管理している人々は私の顔も知らない。名義人になった人々は仕事がなく、外国人で出資名義を持てないため、ター・チエウ・チュン氏が名義人になるように依頼した。自身の友人はカナダ、オーストラリア、アメリカのベトナム人である。彼らは私を信頼している。外国人株主は私が保証するが、私のものではない」と述べた。
裁判長は「株式の名義人全員がチュオン・ミー・ランをただ知っているだけでは、名義を貸さない。チュオン・ミー・ランのために名義を貸していると供述している」と追及した。
ラン会長はまた、自身と家族全員の財産がSCBにあるため、現在の状況に至ったことを非常に残念に思っていると述べている。
ラン会長に近い人物をSCBの重要な地位に置いたという告発に対しては、SCBにいる人々は自身の親しい人ではないと断言した。
「SCBにいる人々は私の親しい人ではない。私の親しい人なら、数ヶ月や1年で辞めることはない。なぜSCBの総裁は真実を語らないのか」と述べている。
ラン会長は経営支配権を掌握していたSCBを介して304兆ドン(約1兆8420億円)を横領した疑いで、賄賂、横領、銀行規制違反の罪によって起訴されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。