ハノイのマンション価格、非現実的に高騰
＜写真：dothi.reatimes.vn＞
ハノイ市では住宅供給の長期的な不足によって、マンション価格が異常に高く押し上げられており、一部の郊外地域では価格が「暴走」した状態となっている。
これらの地域では販売価格が1㎡あたり6000万〜7000万ドン（約35万7800〜41万7400円）に達している場合があり、これは土地の価格と同等である。
また、同市中心部から数十キロ離れた郊外地域において、最近販売された大半のマンションプロジェクトの価格は、1㎡あたり5000万ドン（約29万8000円）以上となっている。
不動産専門家の評価によると、同市の市場におけるマンション価格の「暴走」は、市場における供給不足が長期間にわたって続いていることによるものである。
新しいプロジェクトの供給が非常に少ない一方で、居住用マンションの需要は非常に大きい。
ベトナム不動産協会（VARS）によると、2023年の同市におけるマンション価格指数は、2019年と比較して約38%上昇しており、マンション価格が一次市場および二次市場の両方で連続して上昇している。
Batdongsan.com.vnからの統計では、2024年1月に全国でのマンションへの関心が、2023年同期と比較して66%増加し、不動産の販売広告数も46%増加した。同市におけるマンション検索量は、同期比で71%増加している。
しかし、購入希望者の需要が強力に増加しているが、マンションの供給は相応に発展しておらず、2023年の同市におけるマンション供給は約1万500戸で、前年比で約31%減少した。
こうした状況に加え、価格がさらに上昇すると考える投資家の需要も原因となっている。
現状はマンション価格が実際の価値を大きく上回っており、現在の建設コストを考えると、価格が暴走している地域における中高級セグメントのプロジェクトは、1㎡あたり4000万〜5000万ドン（23万8500〜29万8000円）が適切であるという。
マンション価格を引き下げるためには、プロジェクトの承認を迅速化するとともに、土地へのアクセス時間を短縮し、投資家を多様化して競争メカニズムを作る必要がある。
また、投資家が直接土地にアクセス可能にすることで、供給を増やし、住宅価格を引き下げる必要があるという。
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